たんぱく質と言えば、お肉や大豆に含まれる栄養成分であることは皆さんご存知だと思います。最近では、筋トレをしている人が飲んでいる「プロテイン」もたんぱく質であることから、筋肉の材料になるものと認識されています。
しかし、たんぱく質の真価は筋肉の材料であることだけにとどまりません。子供の身長を伸ばすためには骨が成長しないといけません。この骨の成長もたんぱく質が担っています。たんぱく質が不足すると骨が伸びないのです。
他にも、体の中で様々な役割を担っているのがたんぱく質です。筋肉や骨だけでなく、体全体の成長もたんぱく質無しでは行えないのです。今回は、子供の成長においてたんぱく質がどのくらい重要か、考察していきましょう。
戦後栄養不足が解消されて日本人の身長は伸びた
1945年の終戦後、日本人の平均身長は飛躍的に向上しました。厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、終戦直後の日本人成人男性の平均身長は160cmだったのに対し、2015年には172cmになっています。
歴史的に見ても日本人のたんぱく質摂取量は決して多くありません。江戸時代の食卓は、ご飯に味噌汁と漬物など。たんぱく質が多い魚を多く食べてきたと思われがちですが、魚は贅沢品で庶民の口には滅多に入りませんでした。
その後、明治維新以降には乳製品や肉食などたんぱく質摂取の習慣が入ってきますが、これもまだまだ庶民には縁遠いものでした。たんぱく質が多い食品は腐りやすく、限られた地域でしか消費できない食品だったのです。
戦後十分なタンパク質を摂れるようになる
戦後になってようやく、乳製品や牛肉豚肉などが庶民の食卓に登り始めます。これはひとえに冷凍技術と運送技術の発達のお陰です。
腐りやすいたんぱく質食品を日本のすみずみまで安全に素早く輸送することが可能になったのです。
結果として、子供たちの成長に必要な栄養成分である良質なたんぱく質が常時摂取できるようになり、世界的に見ても体が小さかったはずの日本人が、戦後になってぐんぐん身長を伸ばし、欧米に肩を並べるほどになってきたのです。
タンパク質はどんな栄養素?
たんぱく質とは、牛肉や豚肉など、主に動物の筋肉などに多く含まれる栄養成分です。牛乳などの乳製品や、大豆などにも多いとして知られています。ですから、筋肉を成長させるのに必要な成分だと思われていました。
実は、たんぱく質は筋肉以外にも体のあらゆる部分を作り出す成分です。たんぱく質は、アミノ酸が多数結合した高分子化合物です。食べたたんぱく質は、アミノ酸に分解され、このアミノ酸が体内で様々に利用されるのです。
アミノ酸は20種類あり、それらが配列を変えて結合することで様々に利用されます。
たんぱく質とはアミノ酸が多数結合した高分子化合物で、筋肉や臓器など体を構成する要素として非常に重要なものです。また、それだけでなく、たんぱく質は、アミノ酸の組み合わせや種類、量などの違いによって形状や働きが異なり、酵素やホルモン、免疫物質としてさまざまな機能を担っています。
2種類のアミノ酸がある
実はアミノ酸は、体内で合成できず外から摂取しなければいけない「必須アミノ酸」と、合成できる「非必須アミノ酸」に分けられます。
一口にたんぱく質と言ってもアミノ酸の含有の仕方で様々な分け方ができます。大雑把に言ってしまえば、必須アミノ酸が効率よく摂れるたんぱく質と、非必須アミノ酸が多く、アミノ酸スコアが低いもの2種類です。
どちらが子供の身長を伸ばすために積極的に摂るべき栄養成分かはお分かりだと思いますが、では、必須アミノ酸と非必須アミノ酸にはどのようなものがあるかを解説しながら、それらを含むたんぱく質を考察していきます。
必須アミノ酸
20種類のアミノ酸の内、必須アミノ酸と呼ばれるのは9種類。分岐鎖アミノ酸(BCAA)として知られるバリン、ロイシン、イソロイシンと、メチオニン、スレオニン、トリプトファン、フェニルアラニン、リジン、ヒスチジンです。
これらは体の中で作ることができず、栄養成分として摂取しなければならないアミノ酸です。この必須アミノ酸の含有率を表したものがアミノ酸スコアで、必須アミノ酸のバランスが完璧なものをアミノ酸スコア100と表します。
食品で言うと、アミノ酸スコア100のものは、魚類や牛、豚、鶏、そして鶏卵、牛乳などの動物性たんぱく質食品です。これらは子供の身長や体の成長にとって有用なたんぱく質を含んでいますので、積極的に与えましょう。
非必須アミノ酸
20種類のアミノ酸の内の11種類、アスパラギン、アスパラギン酸、アラニン、アルギニン、グリシン、グルタミン、グルタミン酸、システイン、セリン、チロシン、プロリンは、外から摂取する必要のない非必須アミノ酸です。
これらは人間の体内で合成できるため、食品から摂取する必要のないものとされていますが、近年これらのアミノ酸にも有効的な機能があることが分かり、外から補充して、それらの健康効果を上げることが期待されています。
アミノ酸スコアが100に満たない食品でも、これら非必須アミノ酸を多く含む場合もあります。特に大豆食品や穀類、野菜などには上記のような非必須アミノ酸が多いです。これらの食品も積極的に摂るようにしましょう。
タンパク質は骨を伸ばす栄養素
子供の身長が伸びるためには、骨が成長する必要があります。そのためには、骨の材料になる栄養成分を摂取する必要があります。代表的なものはカルシウムですが、カルシウムだけでは骨が大きく成長することはありません。
たんぱく質は体のあらゆる部分を構成する栄養成分です。それは、骨においても同様です。骨を鉄筋コンクリートに例えると、コンクリートの部分はカルシウムですが、鉄筋の部分はコラーゲンというたんぱく質の一種となります。
コラーゲンは、人間の体を構成するたんぱく質の内、3割を占める成分です。グリシンやプロリンといったアミノ酸から構成されており、細胞どうしをくっつけたり、繊維状に配列して他の成分を保持するなどの役割を持ちます。
骨は、コラーゲンが網の目状に張り巡らされている中にカルシウムが収められています。カルシウムが骨の硬さを司り、コラーゲンが骨の柔軟さを司っていると言えます。コラーゲンが無いと骨は簡単に折れてしまいます。
骨が成長する際に、骨と関節級の間に現れる骨端線の正体は、コラーゲンです。まず、コラーゲンにより骨端線が作られ、そこにカルシウムが定着することで骨が作られ、これを繰り返すことで骨が伸び、身長が伸びていくのです。
このように、骨が成長する端緒に存在するのがたんぱく質の一種・コラーゲンなのですから、たんぱく質が成長に与える効果はかなりのものです。身長を伸ばしたい子供には、たんぱく質は必須の成分だと言えるのです。
【補足】骨端線とは?
大人の骨をレントゲンでみると、関節のジョイントである関節球と骨本体との間には何も現れないのですが、成長期の子供の場合には、そこに黒い線が現れます。これが、骨の成長の最前線である骨端線なのです。
骨端線は、前述のようにコラーゲンでできています。レントゲンは、カルシウムなどの金属は白く写りますが、たんぱく質は写らないため、コラーゲンのみで構成される骨端線は、黒い線のようにレントゲン写真では映るのです。
やがてこのコラーゲンの線にカルシウムが沈着すると、今度は白くレントゲンに写るようになるため、骨端線は消えます。しかし、身長が伸び続けている場合には新たな骨端線が現れて、そこでまた成長が始まります。
骨の成長にはタンパク質だけじゃダメ?
子供の身長を伸ばすためには、とにかく骨の成長を促して、大きく骨を伸ばしていくことが肝心です。そのためには、骨の材料となる栄養成分を過不足なく摂取することが大切です。それこそが、たんぱく質とカルシウムです。
前項でお話したように、骨が鉄筋コンクリートのビルならば、たんぱく質のコラーゲンが鉄筋で、カルシウムはコンクリートです。どちらが欠けても丈夫で柔軟な骨は作られませんし、長く成長することもありません。
さらに、骨の周りには骨格を支えて全身を持ち上げる原動力となる筋肉が必要になります。これこそたんぱく質によって作られているわけですが、この筋肉が力を発揮して骨格を支えることができる影にはカルシウムが欠かせません。
カルシウムは、筋肉が収縮して力を発揮するためのスイッチとなる物質です。筋肉細胞にはカルシウムを取り込む受容体があり、ここにカルシウムが取り込まれることで筋肉が収縮し、力を発揮して全身を支えることができます。
さらに、骨が大きく成長していくには成長ホルモンが必要です。成長ホルモン自体もアミノ酸が結合したたんぱく質の一種ですが、この分泌を促すための神経の伝達のシグナルとなり、命令を発信しているのもカルシウムです。
このように、たんぱく質とカルシウムは切っても切れない関係にある栄養成分です。どちらが欠乏しても、正常に体を成長させることはできません。どちらも過不足なく子供に与えることが、健やかな成長にとって大切なことです。
タンパク質は成長や身長促進に欠かせない栄養
たんぱく質は子供の体を成長させるために無くてはならない栄養成分です。繰り返し述べてきたように、骨や筋肉、内臓など体の全ての部分がたんぱく質からできています。大きく成長させるには、その分のたんぱく質が必要です。
しかし、たんぱく質が必要なのは体の材料ということだけにとどまりません。生命活動のありとあらゆる場面でたんぱく質が関与していると言っても過言ではありません。私達はたんぱく質のお陰で生きていられるのです。
例えば、エネルギーを生み出すための酵素もアミノ酸からできているのでたんぱく質の一種です。酸素や栄養成分を運ぶ血液中の赤血球も、当然のことながらたんぱく質でできていますし、免疫力を司る白血球も同様です。
子供の身長を伸ばすための成長ホルモン
子供の身長を伸ばすために必須なのが、成長ホルモンです。この成長ホルモンそのものも191個のアミノ酸が結合したたんぱく質の一種です。さらに、アミノ酸の一種であるアルギニンがこのホルモンの分泌を促進します。
そして、成長ホルモンは睡眠中に分泌されています。つまり、質の良い睡眠が成長ホルモンの分泌を促し、成長を促進させます。近年、アミノ酸のグリシンが睡眠の質を向上させるという研究結果があり、注目されています。
このように、子供の体を成長させるためのありとあらゆる場面で、たんぱく質とそれを分解して得られるアミノ酸が関与しています。従って、子供の身長を伸ばすためには、たんぱく質は最重要の栄養成分だと言えるのです。
子供はタンパク質がどれくらい必要?
子供はタンパク質がどれくらい必要なのか気になる方もいるでしょう。厚労省の情報を参考にどれくらい必要か、どれだけ摂れているのか解説していきます。
6歳~17歳までの推奨摂取量を男女別で紹介
男の子 | 女の子 | |
---|---|---|
6歳~7歳 | 35g | 30g |
8歳~9歳 | 40g | 40g |
10歳~11歳 | 50g | 50g |
12歳~14歳 | 55g | 55g |
15歳~17歳 | 55g | 55g |
毎日の食事で子供たちはどれくらい摂取できている?
男の子 | 女の子 | |
---|---|---|
1歳~6歳 | 46.7g | 42.4g |
7歳~14歳 | 74.2g | 65.1g |
15歳~19歳 | 92.6g | 67.5g |
タンパク質が不足すると子供の成長にどう影響する?
現状、不足していないように見えるたんぱく質ですが、身長を伸ばしたい成長期にある子供たちにおいて、不足する危険性がある傾向が最近懸念されています。それは、思春期の子供たちが気にするダイエットの問題です。
体格が大きくなること、身長と共に体重も増えることを、現代の子供たちは極端に嫌う傾向にあり、過度の食事制限などのダイエットを行う子供が多くいます。そのような子供たちは、たんぱく質の摂取も共に抑制してしまうのです。
では、そのような状況でたんぱく質の摂取を抑制して、成長期に必須な栄養成分を締め出してしまうと体にどのようなことが起こるのでしょうか?ここでは、現代では容易に起こりうるたんぱく質欠乏による弊害を解説します。
骨・歯・筋肉が弱くなる
人間の体は、成長期と言われる子供時代にその基礎が作られます。成長期にたっぷりの栄養成分で体を構築することで、成人した後、加齢していくプロセスにおいても丈夫で健康なからだを保つことができるのです。
骨も歯も、コラーゲンというたんぱく質の一種がその基礎となって構成されている器官です。当然、たんぱく質が不足するとコラーゲンが不足し、カルシウムが保持できなくなり、骨が成長せず身長も伸びなくなってしまいます。
それだけではなく、歯はハイドロキシアパタイトを保持できなくなるので脆く虫歯になりやすくなり、おまけに体を支える骨格筋も弱く、姿勢が保持できなくなり、肩こりや内臓の機能不全など様々な弊害がやってくるのです。
血管がもろくなる
栄養成分のたんぱく質が不足すると、骨や筋肉が成長しきれないだけではありません。全身を駆け巡る血管に対しても同様です。しなやかな血管の材料が不足した状態で身長が伸びていくと、当然末端の血管はむりやり伸ばされます。
つまり、本来は壁に厚みがあって大量の血流も難なく送り届けていた末端の血管も、引き伸ばされたことで薄くもろくなり、様々な悪影響が出ます。血液の流れに耐えきれなくなり、高血圧になり、やがては破けてしまうのです。
血管壁の材料となっているのはコラーゲンです。血管壁は血流量の変化に柔軟に対応できるように日々伸縮を繰り返しています。この柔軟性を担うのはコラーゲンですから、材料となるアミノ酸は血管の健康にとって必須です。
たんぱく質をしっかりと摂取して、血管壁の材料であるアミノ酸を供給することで、しなやかな血管が築かれます。子供たちの将来のためにも、たんぱく質不足に陥らないように、しっかりと食事の管理をするようにしましょう。
免疫力が低下する
成長期に必須の栄養成分たんぱく質不足の弊害は、身長が伸びないという目に見えることだけではありません。子供たちの体の中で、免疫力を司る各種の機能が未発達のままになってしまい、病気になりやすい体になってしまいます。
人間の体は、様々な防御機能を備えていて、それが過不足なく機能することで外からの病原菌や内なる病気の発生を防いでいます。その免疫力は、白血球や、キラー細胞などが担っていますが、これらもたんぱく質でできています。
つまり、たんぱく質が不足すると、体を病原体から守るための細胞を作る材料が減ることになり、それらが作られなくなって免疫力が低下してしまうのです。結果として、病気をしやすい、弱い体になってしまうのです。
タンパク質の過剰摂取による副作用や危険性は?
ダイエットの為にたんぱく質食品を節制する成長期の子供がいる一方で、逆に欲望にまかせて過剰に摂取してしまうという問題も発生しています。まさに飽食の時代と言える現代は、食べる食べない両者の問題が共存しているのです。
さらに、スポーツをしている子供の中では、身長の為ではなく、筋肉を大きくさせるための栄養成分として精製されたたんぱく質である「プロテイン」を頻繁に飲んでいる人もいます。これはある種のブームといってもいいでしょう。
ただでさえたんぱく質は日々の食事で十分摂れているのが現状ですから、上記のような場合、たんぱく質の過剰摂取という現象が起こっている可能性があります。一体過剰摂取するとどのような弊害が起こるのでしょうか?
タンパク質の耐容上限量とは?
現在、栄養成分のたんぱく質の耐用上限量を設定する根拠が少なく、厚生労働省では隊容上限量を設定するに至っていません。しかし、身長が伸びる成長期の子供にとっては、たんぱく質食品の過剰摂取は大きな弊害となります。
良質なたんぱく質食品である牛肉や豚肉は、同時に多くの脂肪分も含んでいます。従って、それらをたくさん摂取すると多くの脂肪も摂取してしまうことになり、カロリーの過剰摂取につながり、結果として肥満の原因にもなります。
また、過剰に摂取して吸収しきれなくなったたんぱく質は腸内で悪玉細菌の餌となり、腸の機能に弊害をもたらします。このように、耐容上限量が無いにしても、たんぱく質の過剰な摂取は様々な弊害をもたらす可能性があります。
プロテインによる過剰摂取に注意
前述のように、私達は日々の食生活で十分にたんぱく質を摂取できています。そのうえで、運動をしている子供などに筋肉を増強しようとしてプロテインなどを与えてしまうと、たんぱく質の過剰摂取が起こることになります。
適正量のたんぱく質は骨や筋肉が成長する材料となり、身長を伸ばす栄養成分ともなりますが、余剰なたんぱく質はカロリーに転換されて、さらにカロリーとして消費しきれない分は脂肪に変化してしまう可能性もあるのです。
さらに、アメリカの臨床研究では、たんぱく質の過剰摂取は、腎臓に負担をかけたり、脱水症状を引き起こしたりする可能性も示唆されています。過ぎたるは及ばざるが如しということで、適正な量のたんぱく質を摂りましょう。
タンパク質をたくさん摂れる食品一覧
たんぱく質は、地球上に存在する様々な生物が必要としている栄養成分です。従って、様々な食品に含まれています。子供の身長を成長させたいのならば、どのような食品をどうやって摂ればいいか知る必要があります。
ここでは、100gの内のたんぱく質含有量を比較して、たんぱく質を沢山摂れる食品を一覧にしました。尚、非必須アミノ酸も健康効果が期待できることを考えて、アミノ酸スコア100にこだわらずに掲載しています。
種類別食品一覧
無加工の肉類の場合、優秀なのは鶏ささみです。含有量は23gと非常に優秀です。続いて牛もも肉21.2g、豚ロース19.3gです。魚介類はイワシ丸干しが32.8gと優秀です。さらに、生卵は12.3gです。
他にも、乳製品は非常に優秀で、ヨーグルトは4.3g、牛乳は3.3g、プロセスチーズは22.7gとなっています。さらに大豆食品では、豆腐6.6g、納豆16.5gです。いずれも100g換算ですから、実際に食べる量で考えましょう。
タンパク質は現状不足なし
このように、現状においてたんぱく質不足はあまり心配することはありません。しかし、飽食することによって食品に含まれる栄養成分である脂肪分や炭水化物を摂りすぎてしまい、それによって発生する肥満の方が問題です。
戦後、日本人の食が欧米化してきたことによって、たんぱく質不足は劇的に解消され、日本人の身長もどんどん伸びていきました。しかし、一方で肥満も増えてきました。これも、食の欧米化の結果だと指摘する声もあります。
肥満は余剰な脂肪が体に蓄積した状態です。それにより、高血圧や血管疾患などの生活習慣病や、糖尿病などを引き起こします。かつて成人病と呼ばれていたこれらの疾病が、今は子供にも発症します。これも肥満が原因です。
カルシウムは、日本人が慢性的に不足する傾向にあるため、成長期で身長が伸び盛りの子供たちには、盛んに摂取が叫ばれていましたが、たんぱく質はそれほど問題視されていません。
それよりも、栄養摂取のバランスが問題です。
カルシウムも配合した子供用サプリがおすすめ
成長期の身長が伸び盛りの子供において、たんぱく質は必須の栄養素であり、耐用上限量が設定されていないこともあり、たくさん摂りたい栄養成分でもあります。しかし、日々の食品から摂ろうとすると弊害もあります。
それは、たんぱく質と同時に炭水化物や脂質を同時に大量に摂取してしまうという問題です。それにより肥満や肥満による疾病が発生してしまい、結果として子供の健やかな成長を阻害してしまうという結果になりかねません。
そこで、たんぱく質に特化したサプリメントであるプロテインで摂取したくなりますが、子供に与えるにはプロテインでも不十分です。プロテインではたんぱく質の吸収や代謝に必要な栄養成分は補うことができないからです。
成長期には様々な栄養成分が必要です。それはたんぱく質に限りません。カルシウムだったり、マグネシウムだったり、ビタミンも必要です。子供の健やかな成長を目指すサプリには、それらが効率よく配合されているはずです。
しっかりと、子供に必要な栄養成分を見極めて、それらがバランス良く配合されている子供用サプリを選びましょう。そのためには、それを与える親御さんが正しい知識を持って選択し、それを与える必要があるのです。
まとめ
たんぱく質は、人体のあらゆる部分を構成する栄養成分です。さらに、たんぱく質が分解されてできるアミノ酸は、体の生命維持のために使われる必須の成分です。従って、子供たちの健やかな成長にはたんぱく質が欠かせません。
さらに、骨が成長して身長が伸びる段階においても、たんぱく質の一種であるコラーゲンが必須となるため、身長にとってもたんぱく質は重要です。しかし、現代では不足よりも脂質や炭水化物と共に過剰摂取することが心配です。
十分にたんぱく質摂れているが過剰摂取に注意
戦後、日本人のたんぱく質を摂取量は、牛肉や豚肉、乳製品などの摂取により劇的に増え、身長も伸びてきました。しかし同時に今度は肥満といった弊害が起こってきました。これにより現代では子供たちにも生活習慣病が見られます。
そういった理由で、純粋なたんぱく質であるプロテインを与えがちです。しかし、プロテインではたんぱく質の分解や代謝に必要な栄養素が足りませんし、他の成長に必須の栄養成分も無く、栄養が偏りがちになってしまいます。
そこで、カルシウムやマグネシウム、ビタミンなど、成長に必要な栄養成分を含んだ子供用サプリメントがおすすめです。子供の成長には、様々な栄養をバランスよく摂取することが重要。それがサプリなら簡単にできるからです。