『リポビタンD』は子供が飲んでも大丈夫？専門家が成分を徹底評価！

【総合評価】リポビタンDを専門家が採点した結果

先にリポビタンDの総合評価を発表したいと思います。総合評価は以下になります。

基準	点数(5点満点中)
安全性	【★★★・・】3点
飲みやすさ	【★★★・・】3点
価格	【★★★・・】3点
口コミ	【★★★・・】3点
総合評価	【★★★・・】3点

滋養強壮・栄養補給を目的としたリポビタンDは身長サプリとして飲むことができるのか、徹底評価してみたところ上記の点数となりました。

リポビタンDはタウリンやビタミンB群が配合されていましたが、成長のために特に必要なカルシウムなどは配合されていませんでした。

身長サプリとして評価できない一番の理由はカフェインが配合されていたからです。

カフェインは適切な量であれば問題ありませんが、摂取量が多くなるとカルシウムやマグネシウムの排出量が増加してしまいます。そのため評価を下げました。

これはあくまで、身長サプリとして評価したときの点数です。商品自体は悪くなかったので、大人の方は購入して飲んでも何も問題ありません。

リポビタンDをおすすめしたいお子さん

リポビタンDは「勉強や運動の疲れを一時的に回復したい、もしくは眠気覚ましに使いたい方」におすすめです。

口コミでも一時的なものですが、疲れを回復することができた、眠気覚ましに良かったと好評だったので、試してみてもいいと思います。

ただし、飲みすぎには気をつけてください。必ず用法用量を守って飲むようにしましょう。

リポビタンDが向いていないお子さん

リポビタンDは「成長を考えているお子さん」にはあまり向いていません。

飲みすぎると成長の邪魔をするカフェインの配合もそうですが、何よりも特に成長に必要なカルシウムやマグネシウム、ビタミンDなどの栄養素が配合されていません。

そのため、成長を考えているお子さんには飲ます必要はないでしょう。

【体験レビュー】リポビタンDを購入してみた

スーパー「ハーベス」でリポビタンDを購入してきました。スーパー以外にも、ドラッグストアやコンビニなどでも手軽に購入することができます。

ただ、まとめ買いをしたい方には市販での購入はあまりおすすめできません。

リポビタンDは瓶タイプとなっていて1本が重めになっています。そのため、何かの買い物ついでにまとめ買いをすると持って帰るのが大変です。

そのため、市販で購入するなら数本程度にしておいたほうがいいでしょう。

リポビタンDを実際に飲んでみた感想

リポビタンDはガラスの瓶タイプで、内容量は100mlと一般的な栄養ドリンクと同じ大きさとなっています。

正面は滋養強壮と栄養補給を目的としていることが分かるようになっていますが、できることならどういう栄養が摂れるのかなど一目で分かるようにしておいてほしいところです。

ニオイ･味

開けるとすぐに甘いニオイがしてきました。一般的な栄養ドリンクと同じような甘いニオイなので、ほとんどの人が気にせず飲めるでしょう。

味はかなり甘いわけではありませんが、ほどよく甘く美味しく飲むことができました。

栄養ドリンク特有の炭酸とは違ったピリピリ感が強いので、人によっては飲みづらさを感じるかもしれません。

飲みやすさ(総評)

栄養ドリンク特有のピリピリ感があるため、15歳以上のお子さんでも飲めない子はいるかもしれません。

ピリピリ感が気にならないのであれば、甘く、量も100mlと飲みきりやすいサイズとなっているので多くの子が飲めるでしょう。

販売会社「大正製薬株式会社」とは？

リポビタンDを販売している会社は「大正製薬株式会社」で、みなさんも一度はCMかなにかで「ワシのマークの大正製薬」というキャッチコピーを聞いたことはあるのではないでしょうか。

大正製薬といえばリポビタンDのイメージが大きいのですが、他にも風邪薬の「パブロン」やお腹の薬「ビオフェルミン」、頭痛薬の「ナロン」、便秘薬の「コーラック」などたくさんのヒット商品を販売しています。

企業としての実績は問題なく、歴史では50年以上前に「アンプル入り風邪薬事件」が起きただけで、それ以降の現在まで特に問題は起きていません。

サプリ専門家が『リポビタンD』を徹底検証

1. 飲みやすさ
2. 安全性
3. 口コミ
4. 価格

リポビタンDは成長をサポートする身長サプリとして子供に飲ませても大丈夫なのか、効果には期待できるのかなど見ていきます。

『原材料･栄養成分･添加物』の安全性

タウリン・1000mg、イノシトール・50mg、ニコチン酸アミド・20mg、チアミン硝化物（ビタミンB1）・5mg、リボフラビンリン酸エステルナトリウム（ビタミンB2）・5mg、ピリドキシン塩酸塩（ビタミンB6）・5mg、無水カフェイン・50mg
添加物：白糖、D-ソルビトール、クエン酸、安息香酸Na、香料、グリセリン、バニリン

リポビタンDにはビタミンB2が含まれているので、飲むと尿が黄色になることがあります。特に問題はないので、安心してください。

これらの成分から気になるものをいくつかピックアップして解説していきます。

原材料や栄養成分の働きについてはナチュラルメディシンデータベースの情報を参考にしています。

タウリン

タウリンとはタンパク質を構成するアミノ酸です。タウリンは脳や心臓、網膜、血小板などどこにでも存在し、人体の0.1％を占めています。

リポビタンDなどのタウリンを含んだ栄養ドリンクは疲労の軽減や気分、持久力の向上効果があるとたくさんの研究結果で示唆されています。(※1)

ただし、栄養ドリンクにはタウリン以外にもこれらと同様の効果をもつ成分が含まれているのでタウリンのおかげかは分かっていません。

タウリンは研究結果から有効性が示唆されているだけで、断言できる効果というものはありません。そのため、効果に過度な期待をするのはやめておきましょう。

イノシトール

イノシトールとはビタミン様物質の一つで、植物や動物の多くに見ることができます。米ぬかに多く含まれ、脳に栄養を与えると言われています。(※2)

イノシトールの効果はパニック障害や強迫神経症などの疾患に効果があると考えられています。しかし、これは「有効性レベル3(※2)」と、効果の可能性は科学的に証明されているが断言はできません。

イノシトールはほとんどの大人には安全です。しかし、悪心や疲労感、頭痛、めまいを起こす可能性もあるので注意してください。(※2)

無水カフェイン

まず、配合成分を最初に無水カフェインを見て「カフェインが入っているから子供におすすめできないな」と思いました。

子供がカフェインを摂取するのは適量であれば問題ありませんが、量が多くなると成長に必要なカルシウムとマグネシウムの尿中に排出する量が増加します。(※3)

結果、成長を止めてしまうだけではなく、骨が脆くなって骨粗鬆症(こつそしょうしょう)という骨が折れやすくなる病気も引き起こしてしまうかもしれません。

そのためリポビタンDの用法用量では15歳以上からとなっていますが、カフェインが含まれているので15歳頃でも避けたほうがいいでしょう。

D-ソルビトール

D-ソルビトールとはブドウ糖を還元して作られ、甘味料として使われるもので甘さは砂糖の60％ほどです。

これは自然界にも存在しているものでリンゴなどにも含まれています。基本的には添加物は厚生労働省が生涯摂取しても問題のないように使用基準を定めているので安全です。

ただ、過去に(株)富士製薬が販売した健康食品に「D-ソルビトール」が多量に添加されているということがあり、飲食すると下痢などを引き起こすと注意喚起されていました。(※4)

このように、安全な摂取量を決めているからといって、摂りすぎると体調を崩してしまう可能性があります。そのため、摂りすぎには注意してください。

グリセリン

グリセリンと聞くと化粧品で使われていたり、ニトログリセリンという化学原料などを想像して危険な感じがしますが、基本的には安全です。

グリセリンには幾つかの種類があるのですが、たとえば、そのうちの一つ「濃グリセリン」だと以下の研究結果が出ています。

14名の学生（男性10名，女性4名）に95%グリセロール110gを50日間毎日，食事と一緒に与えた。尿酸の排泄と維持代謝に際だった影響はなく，赤血球，白血球及びヘモグロビン量にも変化はなかった。副作用も報告されなかった。

このように副作用も報告されていないので安心していいでしょう。

成長に必要な栄養成分を徹底調査

	商品の配合量	厚生省の推奨摂取量	平均摂取量	耐容上限量	評価
カルシウム(mg)	0	1000(男)	678(男)	なし	×
		800(女)	610(女)
タンパク質(mg)	0	65(男)	75.4(男)	なし	×
		55(女)	64.8(女)
亜鉛(mg)	0	10(男)	9.2(男)	なし	×
		8(女)	7.9(女)
マグネシウム(mg)	0	360(男)	232(男)	なし	×
		310(女)	209(女)
ビタミンD(μg)	0	5.5(男)	7.1(男)	80	×
		5.5(女)	5.9(女)

リポビタンDは残念なことに子供の成長に必要な栄養素が含まれていませんでした。そのため、身長サプリとして飲ませることに適していません。

リポビタンDに配合されているビタミンB1、B2、B6のビタミンB群も成長のためには必要な栄養素です。たとえば、ビタミンB2だと不足すると成長に悪影響を及ぼすと言われています。

しかし、これらはどれも肉類から摂取することができます。そのため、わざわざサプリなどの健康食品から摂る必要はありません。

たとえばビタミンB1だと、厚生労働省の食事摂取基準で8歳～9歳の男子は「1.0mg(※5)」推奨されています。

平均摂取量が分かる国民健康・栄養調査によると7歳～14歳の男子は「0.95mg(※6)」摂取することができています。

足りていないように思えますが、年齢の幅が違うため足りていないように見えるだけで、8歳～9歳の男子は摂れていると考えられます。

これは他のビタミンB群でも言えることで、もちろん女の子も同様に足りています。もし足りていなかったとしても、食事から十分に摂ることができますので、リポビタンDを子供に無理して飲ませる必要はありません。

販売会社が取り組む安全性【危険性対策】

リポビタンDの製造工程は安全かどうか、公式サイトを調べてみると製品として完成するまでの工程が公開されていました。

リポビタンDの製造前に、原料だけではなく、瓶、キャップ、ラベル、パッケージなどまで徹底して事前検査が行われています。

製造を行う場所も「クリーンルーム」と呼ばれる、塵が非常に少ない環境で行われています。どれくらい少ないのかというと塵を1cmサイズにした場合、東京ドームの中でその塵を探すようなものです。

そのような環境で作られたリポビタンDの内溶液は医薬品と同じレベルの品質管理された場所で、瓶に充填されていきます。

これらのことから安全な環境で作られていることは分かりますが、それらを行っている工場についての情報がありませんでした。

リポビタンDの口コミ＆評判

昼休憩で一段落してるけど、同時にリポビタンDの効果が切れたので、なんかもうめっちゃ眠い。

— Ｋ＠小説家になろうとか (@K_13141) 2018年3月23日

昨日全然寝れなくてフラフラなのでなんかお高めのリポビタンD買った

— ゆあみ (@yuami73) 2018年3月22日

リポビタンDの価格チェック

通常購入	146円(税抜・希望小売価格)
定期購入	なし
送料	なし
定期購入の回数縛りの有無	なし
返金保証の有無	なし
お試しの有無	なし

リポビタンDは公式通販で購入することができませんので、市販かその他の通販サイトで購入となります。

上記の価格は大正製薬の希望小売価格です。1本146円と少し高めなので、毎日飲むよりかは、どこかのタイミングで飲むようにしたほうが、家計の負担も少なくすみます。

Amazonや楽天･市販でも購入できる？

リポビタンDは公式通販では購入することができないので、他の大手通販サイトでは購入することができるのか調べてみました。

• Amazon：1,145円(10本)
• 楽天：1,080円(10本)
• 市販：146円(税込・1本)

Amazon、楽天どちらにも出品されていました。どちらも「1本・3本・10本・50本」それぞれ販売されていたので、お好きなほうで購入するといいでしょう。

【おすすめ】最安値でお得に購入する方法

送料のことを考えると最安値で購入できるのは市販の「146円」ですが、10本になると市販で購入すると持って帰るのが大変になります。

そのため、ある程度まとめ買いをするのであれば市販よりも高くなりますが、通販サイトのほうがおすすめです。

口コミなどを見るとお店や通販サイトによって価格が違い、損をしたという意見もあったので、一度近くのスーパーなどで市販の価格を確認してから購入するといいでしょう。

まとめ

リポビタンDを身長サプリとして評価してみると、子供に飲ませるのはあまりおすすめできない結果となりました。

ビタミンB群が配合されていますがそれらは肉類で摂ることができ、食事で意識して食べるだけで十分に摂ることはできますので、無理して飲む必要はありません。

また、用法用量の15歳以上のお子さんであっても成長を考えているのであれば、カルシウムとマグネシウムの排出を促進するカフェインが入っているので避けたほうがいいでしょう。

成長のサポートとしては向いていませんが、15歳以上のお子さんで受験勉強やテスト勉強、運動後などのサポートのために飲むのであれば、口コミでも好評だったので良いかもしれません。

ただし、毎日飲むことはあまりおすすめしません。勉強のサポートとはいえ、子供が毎日カフェイン摂取するのは体によくありません。

どうしても飲むのであればカフェインが入っていない「リポビタンノンカフェ」「リポビタンフィール」などがあるのでそちらをおすすめします。

飲むときは必ず用法用量を守って飲ませてあげてください。また勝手に飲まないように保管場所にも注意しましょう。

子供の身長や成長促進を目的にするなら、こちらから選べば間違いないですよ↓