子供の成長豆知識

子供の『食物アレルギー』の全てがわかる!原因と対策方法を徹底解説

小麦製品に囲まれる子供

子供の体には、成長の為に必要となる様々な栄養素やエネルギーがありますので、できるだけ好き嫌いなくなんでも食べてほしいものです。好き嫌いや偏食があると、栄養が偏ってしまって正常な成長に影響したり、健康を害する恐れもあります。

しかし、子供は好き嫌いではなく自分に合わない食品を避ける場合もあります。例えば食物アレルギーを持っている場合です。ただの好き嫌いかと思っていたら実は食物アレルギーを持っていて、その食品を食べる事が出来ないという事があるのです。

食物アレルギーになってしまったら、無理にその食品を食べさせる訳にもいきませんが、実は食物アレルギーというのは原因があって、きちんと対策をすればある程度回避できるという話があります。

そこで、まずは食物アレルギーの原因と対策について、そしておすすめのレシピなどをご紹介していきたいと思います。

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食物アレルギーの子供が増加している

特定の食品を食べるとアレルギー症状が起きてしまうという食物アレルギーですが、実は近年子供に食物アレルギーを持つ方が増えてきていると言われています。

食物アレルギーは大人も子供も発症する可能性がありますが、中でも子供が食物アレルギーを発症する例が多いのです。

日本人で食物アレルギーを持つ方の割合は、年齢を関係なく見てみるとだいたい多くて2%程度となっていますが、子供に絞ってみてみると年齢によっては10%程度となる場合もあるのです。

なぜ子供に食物アレルギーが増えているかという原因についてはいろいろな理由が考えられます。

食物アレルギーは大人よりも子供の方が発症しやすい傾向がある為、子供の食物アレルギーの発症率が高くなっているのです。

子供の頃に発症した食物アレルギーは、その後治る可能性があります。食物アレルギーを発症してしまう食品への耐性を得る事ができれば、発症しなくなるのです。

それに対し、ある程度年齢を重ねてから発症してしまった食物アレルギーの場合は、なかなか治りにくいとも言われています。ですから、子供の食物アレルギーは早めに対策レシピなどを用いて、改善に努めることが重要です。

食物アレルギーってなに?原因は?

?

食物アレルギーになるしくみ!なぜ起こる?

近年子供に多く発症している食物アレルギーには、そうなる原因があります。例えば一つ考えられる食物アレルギーの原因としては、日本人の食生活の変化です。

昔はあまり口にすることがなかった食品が入ってきたことで、それを食べて食物アレルギーが発症するという例があります。

こうした食生活の変化によって、昔の子供は食物アレルギーを発症する数が少なかったのに対して、最近の子供は食物アレルギーを発症する割合が増加していると言えます。

子供はそもそも大人に比べて食物アレルギーを発症しやすい状態でもありますので、大人と子供を比べた場合に、子供がより多く食物アレルギーを発症してしまうのです。

例えば具体的な例を挙げると、果物の一つであるキウイはもともと日本ではあまり食べられている食品ではありませんでした。

しかし、1980年代頃から日本国内でもキウイが一般的に流通するようになって食べる機会が増えてくると、キウイが原因で食物アレルギーを発症する子供が増えたのです。

こうした事から、食物アレルギーを防ぐ為には食品選びへの対策やレシピの改善などが考えられます。

たんぱく質の構造が鍵になる?

チキン

子供が食物アレルギーを発症してしまう原因の一つとしてたんぱく質があります。食物アレルギーは特定の食品を口にする事でなんらかのアレルギー症状が出るのですが、症状が出る原因はその食品に含まれているたんぱく質と言われているのです。

ただし、このたんぱく質には食物アレルギーを発症しやすい構造のものと、そうではないものの二種類があります。

よって、すべてのたんぱく質が食物アレルギーの原因となる訳ではなく、たんぱく質を避けるレシピを選ぶ事が食物アレルギー対策になる訳ではありません。重要なのは、食物アレルギーを起こしやすい造りをしたたんぱく質を見分けて摂取を控える事です。

たんぱく質を含む食品はたくさんありますが、そんな中で肉などは非常に多くのたんぱく質を含んでいるにもかかわらず、肉で食物アレルギーを発症するという例はあまり見かけません。

アレルギーマーチとは?

落ち込む子供

食物アレルギーは、同じ原因となる食品を口にしても、出てくる症状が年齢によって違っている事があります。この事をアレルギーマーチと呼びます。

例えば、卵アレルギーであっても、乳児が卵を食べた場合には食物アレルギーの症状としてアトピー性皮膚炎になってしまいますが、もう少し年齢が上がると同じように卵アレルギーの症状でも気管支喘息を発症するという事があるのです。

アレルギーは年齢により症状が異なるかたちで現れることが多く、そのような現象は「アレルギーマーチ」といわれています。

食物アレルギーによって発症した症状だけを見て、食物アレルギーの原因物質がなんなのかといったことや、対策を行う、レシピを検討するという事は難しくなっています。

また、原因物質が異なるアレルギーであっても、同じアレルギー症状を発症するという例もあります。

例えば卵アレルギーでアトピー性皮膚炎を発症する子供がいれば、ハウスダストなどが原因となって同じようにアトピー性皮膚炎になってしまう大人がいたりしますので、一つの要因だけで食物アレルギーを特定するのは困難と言えるでしょう。

食物アレルギーの起こるタイプ(即時・遅発・遅延型)がある

背中向けた子供

食物アレルギーには、いくつかのタイプがあります。この食物アレルギーのタイプというのは、例えば食物アレルギーの原因となる食品を食べた場合に、その後食物アレルギーの症状が出てくるまでの時間に違いがあるのです。

即時と呼ばれるタイプの場合は、原因である食品を食べてから早ければ15分程度、遅くても2時間以内にアレルギー症状が出てきます。

次に遅発と呼ばれるタイプですが、こちらは即時タイプよりもやや症状の発症が遅く、原因の食品を食べてから6時間以上経過して症状が出てきます。

そして最後に最もアレルギー症状が出てくるまでの時間がかかるのが、遅延というタイプです。遅延タイプの場合はアレルギーの原因である食品を食べた翌日、あるいは2日後に症状が現れるのです。

a)即時型ー食物を摂取してから15-30分(2時間以内)後に症状が出現する。
b)遅発型ー食物摂取してから6-8時間後に症状が出現する。
c)遅延型ー食物摂取してから1-2日後に症状が出現する。
食物を摂取後、体内にアレルギー反応が起こります。しかし症状が発生する時間帯があり、最も問題となるのがa)の即時型です。

この即時、遅発、遅延の3つのタイプの中で、特に気を付けなければならないのが即時タイプです。即時タイプの場合、アレルギー症状が重いとアナフィラキシーショックを起こしてしまう場合があるのです。

アナフィラキシーショックを起こすと、ひどい場合にはそのショック症状で死に至る危険性もあります。よって、予め対策が必要ですし、アレルギーを持つ子供のレシピにもかなり気を遣わなくてはいけません。

食物アレルギーによって起こる症状

医者ポイント

症状一覧(多くは皮膚症状)

食物アレルギーは、まず原因となる食品が人によって異なります。そして、食物アレルギーの症状もまた人によって異なります。

ただし、食物アレルギーの症状は別々の食品であっても同じ症状を引き起こす場合がありますので、同じ症状だからと言って、原因までも同じとは限りません。

ただ、食物アレルギーを持つ子供の発症する症状を見ていると、主に皮膚に症状が現れるケースが多くなっています。

アレルギーの原因となる食品を食べた後に、じんましんや発赤や湿疹であったりといった症状が主なものでしょう。

次に多いのが呼吸器系の症状です。主な症状としてはくしゃみが出たり鼻水が出たり、人によっては喘息が出てしまう事もあります。その他にはもっとも気を付けなくてはならないショック系の症状もあります。

食物アレルギーによるアナフィラキシーショックは命を危険にさらす場合もあるので、食物アレルギーの原因となる物質がわかっている場合には、日ごろからレシピには気を使い、対策をしておく必要があるのです。

食物アレルギーの症状は様々で、単純に食物アレルギーによる症状からだけで、何が原因かなどを判別する事は出来ませんので注意しましょう。

危険なアナフィラキシーショック

ストップする医者

食物アレルギーによって引き起こされる症状の中でも、特に気を付けなければならないのがアナフィラキシーショックです。アナフィラキシーショックは、たいていの場合に食物アレルギーを起こす食品を食べた直後に発症します。

それ自体は大きな問題ではなく、注意しなければならないのはその症状です。アナフィラキシーショックは症状が一気に出てきて、特に重たい症状の場合が多いのです。

ですから、症状が出てきたと思ったら急激に体調が悪くなり、意識が薄れたり発作的な症状が出る事もあります。場合によっては心肺停止に至るということもあって、国内外では食物アレルギーによるアナフィラキシーショックで多くの方が亡くなっています。

アナフィラキシーショックを起こしてしまった場合には、アドレナリンの投与が効果的と言われていますが、アナフィラキシーショックを起こしてから病院に到着してアドレナリンを投与するまでの時間が長いと間に合いません。

食物アレルギーの表示対象品目(加工食品のみ)

食事をする子ども

現在国内で販売されている加工食品には、様々な原材料が使われています。その中には食物アレルギーの原因となりやすいものがいくつかあります。

これらは原材料のままであれば事前にアレルギーの原因と分かっているので避ける事ができますが、加工食品に使われているとそれがわからないまま食べてしまって、食物アレルギーを引き起こす可能性があるのです。

そこで、まず食物アレルギーの原因になりやすいものを特定原材料7品目として必ず表示する事が義務化されています。

また、それ以外にも食物アレルギーの原因になりやすいとされる20品目があり、これらは必ず表示しなければならない訳ではありませんが、表示する事が推奨されているものです。

特定のアレルギー体質をもつ消費者の健康危害の発生を防止する観点から、過去の健康危害等の程度、頻度を考慮し、容器包装された加工食品へ特定原材料を含む旨の表示を義務付けています。

加工食品に原材料を表示する事で、食物アレルギーの原因と対策をしやすくし、あやまったレシピによって子供などが食物アレルギーを発症する事を防ぐのです。

特定原材料7品目を使用している場合は必ず表示されるので、きちんと確認する事で食物アレルギーを回避できます。

特定原材料7品目(種類&義務付け)

チェックリスト

食物アレルギーは時に重篤な症状を発症する恐れがあるので、原因の究明と対策が必要です。しかし、アレルギーの原因がわかっていても、食品に食物アレルギーを引き起こす物質が含まれているかどうかわからないと、対策を打つ事は困難でしょう。

そこで、加工食品に関してはアレルギー物質を表示しなければならないという決まりがあります。これを元に食物アレルギーを持っている方はレシピを考えたりするのです。

特にお子さんが食物アレルギーを持っている場合には、食品選びを誤ると子供の命が危険にさらされてしまいます。加工食品の中でアレルギー物質として表示が義務化されているものは全部で7品目あります。

対象となるものとしては卵や乳製品、小麦にえび、かにや落花生にそばです。これら7品目は食物アレルギーの原因となる事が多いため、加工食品では使用している場合には必ず表示することが必要なのです。

特定原材料に準ずるもの20品目(種類)

採点

食物アレルギーの原因になりやすいため、特定原材料7品目のように加工食品に使用している場合に必ず表示しなければならない義務はありませんが、表示した方が良いとされているのが特定原材料に準ずるもの20品目です。

特定原材料に準ずるもの20品目には、あわびやいかと言った魚介類から、オレンジやキウイなどのフルーツ、豚肉などの肉類など様々な食品が含まれています。子供が食物アレルギーを持っている場合には、こうした表示も対策の目安となるでしょう。

しかし、あくまでこれら20品目は表示を推奨されているだけであって、表示されずに使用されていることもありますので、食事作りの際には注意が必要です。

このアレルギー原材料の表示はあくまで加工食品に関するものであって、店頭での販売や外食では表示義務がありません。よって食物アレルギーの心配がある場合は、事前に確認する事も必要となります。

食物アレルギーの原因食物TOP3

鶏卵

割れてこぼれた卵

食物アレルギーの原因物質で特に多いのが鶏卵です。食物アレルギーを引き起こした原因物質の中で鶏卵は一番多くなっていて、これは子供でも大人でも年齢問わず食物アレルギーの原因となっているケースが多いのです。

特に子供の場合は半数以上が鶏卵が原因で食物アレルギーを引き起こしています。鶏卵は大変多くの食品で利用されていることから、子供が鶏卵の食物アレルギーを持っている場合にはレシピに鶏卵が使用されていないか確認するなどの対策が必要です。

ただし、食物アレルギーの原因となる物質は年齢と共に変化する事もあります。

幼少期には鶏卵でのアレルギーが無くても突然鶏卵でアレルギーを発症することもありますので、そういった点の注意も必要です。

牛乳

牛乳

牛乳が飲めない子供の中には、単なる好き嫌いではなく、牛乳が原因の食物アレルギーを持っている場合があります。牛乳は、卵や小麦と並んで食物アレルギーの原因となるトップ3に入っているのです。

そして、鶏卵に次いで食物アレルギーの原因として多いのが牛乳です。牛乳も鶏卵と同じように様々な食品に使われている事が多い為、食事のレシピをしっかり確認するなどの対策を怠ると、食物アレルギー症状を発症してしまう恐れがあります。

また、牛乳が原因の食物アレルギーについては、0歳から6歳くらいまでの子供に非常に多くなっています。

その為、牛乳は特定原材料7品目に指定されており、加工食品などで使用している場合には必ず表示することが義務化されています。

コップに注がれる牛乳

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小麦

パン

鶏卵や牛乳と同様に、食物アレルギーの原因物質として上位に挙げられるのが小麦です。小麦は鶏卵や牛乳と同じく特定原材料7品目に含まれていますので、加工食品に使われている場合には、必ずその使用が表示されており、これは義務化されています。

小麦も大変多くの食品に使われる事が多い為、レシピの確認をするなどの対策を怠ると、食物アレルギーの症状を発症してしまう可能性がありますので注意が必要です。

また、飲食店は店頭で販売されている食品では小麦のように特定原材料7品目に指定されている原材料であっても、現在のところ表示義務がありません。

使用されてはいるものの表示されていないため、気が付かずに口にしてしまう可能性がありますので、特に子供の食事には注意が必要です。

子供の正しいアレルギー対策

1.離乳食を遅らせない

離乳食を食べる外国の赤ちゃん

食物アレルギーになってしまうと、原因の食品を食べるとアレルギー症状が発症してしまう為、常に子供が口にするレシピのチェックをするなどの対策が必要となります。しかし、食物アレルギー対策はなってからではなく、なる前にできる対策もあるのです。

その一つが離乳食です。これまで子供は食物アレルギーを発症しやすいことから、離乳食を与え始める時期を遅らせるという風潮がありました。

そうする事で離乳食に含まれている食品が原因での食物アレルギーを防ぐのですが、こうした対策はあまり意味がないという報告が上がっているのです。

反対に、早い時期から様々な食品を口にしていた方が食物アレルギー発症のリスクを軽減できるといったデータもあります。

最近では、離乳食を遅らせても食物アレルギーの予防にはならないことがわかっています。色々な食物を早めに食べたほうが、むしろ食物アレルギーを発症しにくいという報告まであります。

食物アレルギーを気にしすぎて離乳食の開始時期を遅らせる必要はなく、一般的な離乳食開始時期に合わせてしまって問題ありません。

ただし、離乳食を与える前にすでに食物アレルギーの症状が出ていたりして原因がわかっている場合には注意しましょう。

湿疹であったりアトピー性皮膚炎のような皮膚疾患の経験がある子供の場合、離乳食に切り替えたタイミングで食物アレルギーが発症する可能性も考えられますので、注意しながら離乳食を与えてください。

2.食物除去をしすぎない

食事する父子

食物アレルギーは症状がいろいろありますが、場合によってはアナフィラキシーショックのような重篤な症状を発症してしまう場合があります。

特に小さな子供の場合はそうした症状によって命を落とす危険性もあるので、食物アレルギーの原因を特定した上で口にしない、食事のレシピに含まれていないか確認するなどの対策は必須です。

しかし、過剰な対策は不要です。例えば小麦が原因のアレルギーの場合、小麦を使っている食品を口にしないのはもちろんですが、小麦を使っていない問題のない食品まで食べないようにするというケースもあります。

食物アレルギーの症状次第では少量であれば食べられるという事もありますが、そういった場合でも一切口にしない、といった対策を打つ方もいます。このような過剰な食物の除去はしない方が、場合によっては食物アレルギーが治る可能性もあります。

3.アトピー性皮膚炎との関係性を知る!スキンケアが効果的

眠る子供

子供が食物アレルギーを発症した場合の症状には様々なものがありますが、その中でも特に多い症状が皮膚疾患です。中でもアトピー性皮膚炎を起こす場合が多くなっています。

以前は食物アレルギーがもとでアトピー性皮膚炎が発症するといった話がありましたが、最近は反対で、アトピー性皮膚炎が原因で食物アレルギーを発症するのでは、とも言われています。

これはどういうことかというと、先にアトピー性皮膚炎になってしまって、それにより過剰反応する状態となった細胞が食べ物にも過剰反応を示してしまい、結果的に食物アレルギーになるという流れです。

「アトピー性皮膚炎が食物アレルギーの原因になる」という説が有力です。生活環境にある食物のごく小さい成分は皮膚から体内に入り込みますが、アトピー性皮膚炎で皮膚に炎症がある場合には皮膚にある免疫細胞が過剰に反応します。すると、その食物に対してアレルギーを起こす準備が整ってしまいます。そして次にその食物を食べたときにアレルギー症状が出てしまうと考えられるのです。

つまり、アトピー性皮膚炎にかかっていなければ、食物アレルギーを発症した原因となる食品を食べてもアレルギー症状は出なかった可能性があるという事なのです。

こうした事から、最近は食物アレルギーを予防する為にはスキンケアが重要であるともいわれています。

日々きちんとスキンケアをして、肌からアレルギー反応を起こす原因となる物質の侵入を防ぐ事で、結果的に食物アレルギーの発症を抑える事ができるでしょう。

これまでは原因物質を含むレシピを避けるなどの対策が多かったですが、同時にスキンケアを行う事も効果的なのです。

食物アレルギーを調べる方法!耐性を調べる食物負荷試験が最適

医者ポイント

食物アレルギーになってしまう子供はどんどん増えてきていますので、誤って食物アレルギーの原因となる食品を口にしてしまわないよう、常に食事レシピへの対策が必要です。

しかし、そもそも何が原因で食物アレルギーを発症しているのかがわからなければ、対策を打つ事ができません。

例えばキウイなどを単品で食べてすぐ症状が出た場合には、キウイが原因の食物アレルギーだと判断できますが、いろいろなものを食べたり加工食品を食べて食物アレルギーが発症した場合には、どの食品が原因か特定が困難です。

こういった場合には、まず病院へ行ってアレルギー物質の特定を行いましょう。病院では血液検査によって原因を調べる事ができます。

子供の食物アレルギーは、年齢を重ねると共にアレルギーの原因である食品に対して耐性が付く場合もあります。耐性がついてしまえば、食べても食物アレルギー症状が出る事はありません。

耐性が付いたかどうかは自己判断はできません。病院では耐性ができたかどうかを調べる為の食物負荷試験というものがあります。

食物負荷試験は場合によっては受ける事でアレルギー症状を発症してしまうこともありますので、注意しながら行わなくてはなりません。

食物アレルギーの子供でも安心して食べられるレシピ5選

子供のジャンプ

食物アレルギーを持っている子供には、原因となる食品を避けて安心して食べられるものを与えるといった対策がどうしても必要になってきます。

これは子供の為なので仕方ないのですが、使える食品が限られてしまったりと、なかなか苦労するものです。そこで、食物アレルギーを持つ子供でも安心して食べられるレシピをご紹介します。

カレーライス

まずはじめは子供にも人気が高いカレーライスです。カレーライスのルーにはたくさんの原材料が含まれていますが、市販のルーを使わずに作れば、アレルギーの子供でも安心して食べられるカレーライスが作れます。

ハンバーグ

もう一つ子供に人気のハンバーグですが、こちらも市販のものではなく材料を買ってきて一から作ることで、アレルギー食品を避けて作る事ができます。

ナポリタン

兄弟でご飯

ナポリタンも子供が好きなレシピの一つです。しかしパスタは麺に小麦粉を使っていますので、小麦粉アレルギーの場合は食べる事ができません。

米粉で作られたパスタを使用する事で、小麦アレルギーの子供でも食べられる場合があります。あとは入れる具材などに注意すれば問題ないでしょう。

パン

パスタと同じく小麦アレルギーの子供は食べる事が出来ないパンですが、最近はパンも自宅で作ることができるようになってきました。

そのため、小麦粉を使うのではなく米粉を使用したパンを手作りすれば、小麦アレルギーでも気にせずパンを食べる事が可能になります。

パンケーキ

若者に人気のパンケーキもパンと基本的には同じで、材料に米粉を使えば小麦アレルギーの症状を回避する事ができます。おやつやお誕生日用、クリスマス用のケーキも、食物アレルギーを持っている子供はなかなか食べる事ができません。

でも、ケーキも食物アレルギーの原因となる材料を使わないで手作りしてしまえば大丈夫です。ケーキ作りの場合には例えば製菓用の米粉を使ってみたり、牛乳ではなく投入に切り替えてみるなどの工夫ができます。

まとめ

小麦製品に囲まれる子供

食物アレルギーは近年発症する子供が増えてきていますが、この原因の一つは食生活の変化が考えられます。

こうした食物アレルギーは、原材料に含まれているたんぱく質の構造によって起こりやすくなりますが、すべてのたんぱく質が食物アレルギーの原因となる訳ではありません。

また、食物アレルギーの症状は年齢と共に変化していく場合があります。

食物アレルギーの症状は人によってタイプが違いますので、該当する食品を口にしてすぐに症状が出る方もいれば、数日後に症状が出る方もいます。

食物アレルギーで注意しなければならないのはアナフィラキシーショックです。アナフィラキシーショックは発作的に症状がでて命の危険を伴う場合があるので、食事をする際にはレシピを確認する対策が重要です。

加工食品などは特定原材料使用の表示が義務化されていますが、それ以外の食品は表示義務が無かったり、飲食店では表示してなかったりするので注意しましょう。

卵や牛乳、小麦の食物アレルギーは非常に多いですが、こうしたアレルギーは後々治る事もあります。

これは、体内にアレルギー物質に対する耐性が付いた場合です。食品への耐性は病院で検査すればわかりますので、アレルギーに関しては自己判断せず病院で調べましょう。