この記事の監修担当
日本ニュートリション協会公認
サプリメントアドバイザー
この記事では幼児におすすめの身長サプリを紹介しています。幼児期(1歳以上6歳11ヶ月未満)のお子さんに身長サプリの購入を検討している場合は必ずこの記事をお読みください。
「幼児にサプリメントは本当に必要なのか?」
これを購入前に考えなくてはいけません。実際にこの時期にわが子に身長サプリを与えている方もいらっしゃいます。
国立健康・栄養研究所情報センター(※1)によると、日本で幼児にサプリメントを与えている保護者は全体の約8%~10%だと推定しています。
また同研究機関は5つの注意点を発表しています。
- 品質は大丈夫?
- 本当に栄養不足?
- メリットとデメリットは?
- その情報は誰が出している?
- 通常の食品とサプリメント、どちらが安全?
この5つをクリアして、はじめて幼児にサプリメントの必要性が出てくると言えるのでしょう。しかし、この5つはあくまで研究機関目線で発表された内容です。
実際に親御さんが気になるのは2番目の「本当に栄養不足?」これだと思います。そこでサプリ専門家である「サプリメントアドバイザー」の資格を有する私が、
- 幼児期に本当に身長サプリは必要なのか
- 与えるならどのようなものがおすすめなのか
この2点について徹底解説します。
幼児期の子供に身長サプリは必要なのか?
まず結論から言うと、筆者も”絶対に必要だ”とは言えません。
その理由は、成長期の子供のように栄養素の不足をそこまで気にしなくていい時期だからです。早急に栄養不足を解消する必要性はそこまでないのです。
行政機関も幼児期のサプリメントの必要性に疑問を投げかける内容を発表してはいるのですが、具体的になぜ必要がないのか、明確な根拠を示していない状況です。
国立健康・栄養研究所情報センターも「お子様の栄養が足りているか判断ができない場合は、自分で判断せずに、専門家に相談するようにしましょう。」と発表しているだけです。
ちなみに”専門家”とは以下になります。
では、具体的にどれだけの栄養素が不足しているのか。厚生労働省が発表している国民健康・栄養調査から赤ちゃんの平均摂取量、そして日本人の食事摂取基準から行政機関の推奨量を比較してみましょう。
カルシウム
厚生省の推奨量 | 平均摂取量 | 過不足 | |
---|---|---|---|
0~5ヶ月 | 男:200mg | 男:- | 男:データなし |
女:200mg | 女:- | 女:データなし | |
6~11ヶ月 | 男:250mg | 男:- | 男:データなし |
女:250mg | 女:- | 女:データなし | |
1~2歳 | 男:450mg | 男:421mg | 男:なし |
女:400mg | 女:398mg | 女:なし | |
3~5歳 | 男:600mg | 男:421mg | 男:179mg |
女:550mg | 女:398mg | 女:152mg | |
6~7歳 | 男:600mg | 男:678mg | 男:なし |
女:550mg | 女:610mg | 女:60mg | |
8~9歳 | 男:650mg | 男:678mg | 男:なし |
女:750mg | 女:610mg | 女:140mg | |
10~11歳 | 男:700mg | 男:678mg | 男:22mg |
女:750mg | 女:610mg | 女:140mg | |
12~14歳 | 男:1000mg | 男:678mg | 男:322mg |
女:800mg | 女:610mg | 女:190mg | |
15~17歳 | 男:800mg | 男:508mg | 男:292mg |
女:650mg | 女:610mg | 女:40mg |
マグネシウム
厚生省の推奨量 | 平均摂取量 | 過不足 | |
---|---|---|---|
0~5ヶ月 | 男:- | 男:- | 男:データなし |
女:- | 女:- | 女:データなし | |
6~11ヶ月 | 男:- | 男:- | 男:データなし |
女:- | 女:- | 女:データなし | |
1~2歳 | 男:70mg | 男:148mg | 男:なし |
女:70mg | 女:146mg | 女:なし | |
3~5歳 | 男:100mg | 男:148mg | 男:なし |
女:100mg | 女:146mg | 女:なし | |
6~7歳 | 男:130mg | 男:232mg | 男:なし |
女:130mg | 女:209mg | 女:なし | |
8~9歳 | 男:170mg | 男:232mg | 男:なし |
女:160mg | 女:209mg | 女:なし | |
10~11歳 | 男:210mg | 男:232mg | 男:なし |
女:220mg | 女:209mg | 女:11mg | |
12~14歳 | 男:290mg | 男:232mg | 男:58mg |
女:290mg | 女:209mg | 女:81mg | |
15~17歳 | 男:360mg | 男:242mg | 男:118mg |
女:310mg | 女:189mg | 女:121mg |
鉄
厚生省の推奨量 | 平均摂取量 | 過不足 | |
---|---|---|---|
0~5ヶ月 | 男:- | 男:- | 男:データなし |
女:- | 女:- | 女:データなし | |
6~11ヶ月 | 男:5.0mg | 男:- | 男:データなし |
女:4.5mg | 女:- | 女:データなし | |
1~2歳 | 男:4.5mg | 男:4.4mg | 男:0.1mg |
女:4.5mg | 女:4.3mg | 女:0.2mg | |
3~5歳 | 男:5.5mg | 男:4.4mg | 男:1.1mg |
女:5.0mg | 女:4.3mg | 女:0.7mg | |
6~7歳 | 男:6.5mg | 男:4.4mg | 男:2.1mg |
女:6.5mg | 女:4.3mg | 女:2.2mg | |
8~9歳 | 男:8.0mg | 男:6.9mg | 男:1.1mg |
女:8.5mg | 女:6.1mg | 女:2.4mg | |
10~11歳 | 男:10.0mg | 男:6.9mg | 男:3.1mg |
女:10.0mg | 女:6.1mg | 女:3.9mg | |
12~14歳 | 男:11.5mg | 男:6.9mg | 男:4.6mg |
女:10.0mg | 女:6.1mg | 女:3.9mg | |
15~17歳 | 男:9.5mg | 男:7.8mg | 男:1.7mg |
女:8.5mg | 女:6.5mg | 女:2.0mg |
カルシウム、マグネシウム、鉄の3つの0~11ヶ月を比較すると、どれを見ても「データなし」となっています。つまり、厚生労働省はここで不足する分に関してはそこまで注意すべき事案ではないということです。
【見解】幼児期は身長サプリでなく基本は食事から
当サイトには毎日数千人の親御さんが訪れ、わが子にぴったり合った身長サプリを見つけて子供の成長を応援したい方がたくさんいます。
良質な身長サプリを選んで頂くのは当サイトとしてもうれしい限りですが、幼児期に関しては別です。
出来るなら普段の食事から栄養を摂取するのが最適です。
小さいうちは身長サプリメントなどの健康食品ではなく、食事によって栄養を摂ってあげてほしい!というのが私の本音です。
身長サプリの販売会社の多くも対象年齢(3歳以上)を設定している
販売会社の多くは対象年齢を設定しています。主に以下の対象年齢があります。
- 離乳食を終えてから
- 3歳以上
特に幼児期は好き嫌いが多い年齢です。粒(タブレット)の身長サプリは手軽で良いのですが、味がついてないと食べない可能性が高いです。
また、1日に何粒も飲むようなものだと継続するのは大変です。幼児期なので、品質や安全性が高いのは大前提ですが、飲みやすさも同時に大きな要件になります。
- 1日に飲む量は手軽か
- 飲みやすい味か
この2点も重要です。
もし幼児のお子さんに身長サプリを飲ますとしたら?
まず大前提として離乳食を終えたお子さん、もしくは3歳以上のお子さんが対象年齢になります。
以上を理解した上で「幼児期におすすめの身長サプリはどれですか?」と質問された場合に、幼児期でもおすすめできる身長サプリを選びました。
また、当サイトの身長サプリを評価する4つの条件に加えて、「食品の安全性・栄養等に関する情報提供の推進」の項目も参考にして選びました。
あくまで基本は食事。その上で身長サプリという考え方は必ず覚えておいてください。
【専門家監修】幼児期におすすめ身長サプリランキング
それでは3歳以上6歳11ヶ月未満のお子さんを対象に、幼児期におすすめの身長サプリをランキング形式で紹介します。
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サプリ専門家推奨
アスミール
通常価格:4,102円 定期購入:500円(モニター実施中)
余計な栄養成分を配合することなく、成長期に本当に不足する栄養素を高品質な原材料で無駄なく配合した「アスミール」。幼児期の不足した栄養もこれ一杯で補給OK。安全性や価格、口コミ、どれをとっても総合力でワンランク上の商品。現在500モニター実施中!
安全性 飲みやすさ 価格 口コミ 5 4 5 4 -
セノビック
通常価格:2,160円 定期購入:1,944円
「セノビック」はロート製薬が販売しているCMで人気の身長サプリです。ボーンペップをアピール原材料に配合。製薬会社開発のサプリだけあって安全性は抜群。1日2杯のデメリットを除けばさらに評価も上がるところ。
安全性 飲みやすさ 価格 口コミ 4 4 5 4 -
AFCキッズサプリ
通常価格:1,800円 定期購入:4,320円(3ヶ月分)
AFCキッズサプリは100組以上の親子の意見を参考にし作られた幼児期専用の身長サプリです。配合されている栄養素の種類は豊富で、バランスよく栄養を摂ることができます。配合量が少しなので、過剰摂取が心配な方におすすめです。
安全性 飲みやすさ 価格 口コミ 3 5 4 5
今月のピックアップ商品
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ノビルン
通常価格:6,900円 定期購入:1,980円
「ノビルン」は2年連続でモンドセレクションを金賞受賞した商品です。栄養成分はカルシウムが少し物足りない結果となりましたが、安全性や飲みやすさは評価できる内容となっていました。コスパにも優れています。
安全性 飲みやすさ 価格 口コミ 3 5 4 4
新生児/乳児に身長サプリは必要ないのか?
離乳食を終えたお子さん、または3歳以上のお子さんに合う身長サプリを紹介しました。では、新生児や乳児にサプリメントは必要ないのか解説したいと思います。
まずサプリメントは栄養を補給のために飲みます。新生児や乳児は栄養不足に陥っているのか厚生労働省のデータを確認しましょう。
ビタミンD
厚生省の推奨量 | 平均摂取量 | 過不足 | |
---|---|---|---|
0~5ヶ月 | 男:5.0μg | 男: | 男:データなし |
女:5.0μg | 女:- | 女:データなし | |
6~11ヶ月 | 男:5.0μg | 男:- | 男:データなし |
女:5.0μg | 女:- | 女:データなし | |
1~2歳 | 男:2.0μg | 男:3.9μg | 男:なし |
女:2.0μg | 女:3.6μg | 女:なし | |
3~5歳 | 男:2.5μg | 男:3.9μg | 男:なし |
女:2.5μg | 女:3.6μg | 女:なし | |
6~7歳 | 男:3.0μg | 男:3.9μg | 男:なし |
女:3.0μg | 女:3.6μg | 女:なし | |
8~9歳 | 男:3.5μg | 男:7.1μg | 男:なし |
女:3.5μg | 女:5.9μg | 女:なし | |
10~11歳 | 男:4.5μg | 男:7.1μg | 男:なし |
女:4.5μg | 女:5.9μg | 女:なし | |
12~14歳 | 男:5.5μg | 男:7.1μg | 男:なし |
女:5.5μg | 女:5.9μg | 女:なし | |
15~17歳 | 男:6.0μg | 男:7.3μg | 男:なし |
女:6.0μg | 女:5.7μg | 女:0.3μg |
この比較表を見ると、ビタミンDは、0~11ヶ月が成長期真っ只中の12~14歳と同様の推奨量になっています。
実は赤ちゃんのビタミンD不足は国も懸念しています。日本経済新聞にはこのように書かれています。
近年、乳幼児のビタミンD不足が懸念されており、2016年8月に血中ビタミンD濃度の測定が一部保険診療となったことをうけ、ビタミンD摂取の重要性がさらに高まることが予見されます。
実際に比較表を見ても、厚生労働省が示す数値は0~11ヶ月が他の時期よりも高くなっています。
ではなぜこの時期にビタミンDの推奨量を増やしているのか。それは赤ちゃんの「くる病」対策の一環でもあるでしょう。
子どもの手足の骨は、骨の幹の部分とその先端にある軟骨の部分からできており、その境の部分にカルシウムやリンが沈着して骨となることで、骨が伸びて成長します。ビタミンDが不足していると骨がうまく形成されず、背の伸びが悪くなったり、下肢が曲がり極端なO脚(がにまた)になります。これがくる病です。
このような理由から、乳児や新生児の場合に最も注意すべきはこのビタミンDであることがわかって頂けたはずです。
ビタミンDについて詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
新生児/乳児におすすめのサプリメント
先ほども説明しましたが、新生児や乳児に不足しがちな栄養素は「ビタミンD」です。これを補えるサプリが前提になります。
しかし、新生児や乳児の場合、まだ歯も生えそろっておらず固形のものは食べれません。
- タブレット(錠剤タイプ)
- 粉末
- ゼリー
- グミ
様々な身長サプリが存在しますが、どれも対象が離乳食を終えてから、3歳以上など、0歳児を対象にしていません。
新生児や幼児を対象としたサプリメント自体が少ない状況です。その中で赤ちゃんがサプリメントを舐めるだけでビタミンDやカルシウムを補給できるものがあります。
それが「ベビーディ」です。
ベビーディはボトルに入った液体です。無味無臭のオイルなので、おしゃぶりや授乳の際に指先や乳首に1~2適付けて、お子さんの口に含ませます。
これで簡単にビタミンDを補給できます。
ただし、ビタミンDが多少不足してるからといってそこまで問題視されていないのが現状です。
“母乳やミルクだけで十分”というのが正直なところです。ビタミンDの不足によって赤ちゃんの体に悪影響が及ぶとしたら、厚生労働省が通知を出しているはずです。
この期間に飲めるサプリメントはこのベビーティーしかありません。そこまで重要視されていない時期だからこそ商品自体も少ないのでしょう。
なお、お子さんの年齢から再度身長サプリを選びなおしたい方は、以下の記事を参考にしてください。