大学生くらいの年齢になると、男女ともに身長や体重はある程度成長する段階を終えていますので、大学生からさらに大きく体重や身長が増えるという事は少なくなります。
ただ、体重に関しては成長とは別の要因で大きく増減する事はあります。例えばダイエットをして大きく体重を減らしたり、逆に食べすぎや運動不足によって体重が大きく増加する方もいます。
そこで、大学生の男女別平均身長や平均体重は一体どのくらいなのか見ていきたいと思います。併せて大学生の男女の身長や体重に関する悩みやコンプレックスなどについても解説していきます。
身長に対してコンプレックスを抱いてる方が多い
大学生になると、男女のどちらも自分の見た目を気にするようになります。例えば身長もその一つで、中には自分の身長の高さや低さをコンプレックスとしてとらえてしまう方も少なくありません。
ある調査によると、自分の身長について聞かれた際に理想的な高さであると思っている方は全体の約2割以下で、7割近くの方が身長が低いと感じているという結果が出ました。
「現在の自分の身長についてどう思いますか?」
(①高いと思う男女 ②低いと思う ③理想的 の 3 項目からの回答)
男女問わず「低いと思っている」人の数が圧倒的に多かった。66%とこちらも 3 人に 2 人の割合であった。
さらに、自分の身長の高さに関して満足しているかどうかという問いについては、こちらも満足していると考えているのは全体の約2割以下で、全体の8割以上の方が自分の身長に対して何らかの不満を抱えているという事がわかっています。
こうした調査結果から、大学生の男女は非常に多くの方が自分の身長の高さについて不満を感じていたり、コンプレックスを抱いているという事がわかります。
具体的にどのようなコンプレックスを抱えているかというと、男女ともに身長が低いと感じている方が非常に多く、今よりも身長を高くしたいと思っている方が多いのです。
体重改善を希望する男性は20代から増加・女性は10代後半から増加
自分の体重に関する悩みを抱える年齢は、男女によって差があります。
男性はだいたい20代になってから自分の体重を気にして、改善したいと考え始めるのに対し、女性は10代後半と男性よりも早くから自分の体重を気にして、改善を希望するようになります。
こうした現状を作り出したひとつの要因として、テレビや雑誌、インターネットなどでダイエットに関する情報があふれかえっているという理由があります。こうした情報があふれかえっていることで、ダイエットに関心を持つ若者が増えてきているのです。
しかも、こうした情報はすべてが正しいわけではなく、むしろ誤った情報が多い為、間違った知識をもとにダイエットを始めてしまう方も少なくありません。
その結果、無理なダイエットをしてしまって体調を崩してしまったり不健康になる男女も増えてしまっているという現状があります。
19・20・21・22歳の平均身長と体重を解説
大学生の平均身長と体重を確認していきましょう。
男性:大学生(19・20・21・22)の平均身長
19歳 | 174.9cm |
---|---|
20歳 | 173.2cm |
21歳 | 170.7cm |
22歳 | 170.7cm |
女性:大学生(19・20・21・22)の平均身長
19歳 | 157.0cm |
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20歳 | 156.4cm |
21歳 | 156.6cm |
22歳 | 158.1cm |
大学生(19・20・21・22)の平均体重一覧表
大学生(19・20・21・22)の平均体重を男女別で確認してみましょう。
男性の平均体重
19歳 | 68.0kg |
---|---|
20歳 | 64.6kg |
21歳 | 68.5kg |
22歳 | 66.1kg |
女性の平均体重
19歳 | 50.0kg |
---|---|
20歳 | 50.0kg |
21歳 | 50.2kg |
22歳 | 51.0kg |
大学生からでも身長は伸びるのか?
大学生は、高校を卒業して入学した時点で18歳です。この大学生の時点からさらに成長によって身長が伸びる事があるかないかと言えば、もちろん伸びる可能性はあります。
しかし、多くの方は小学生から高校生くらいまでの間にもっとも大きな成長期を迎えてしまいますので、大学生になってから大幅に身長が伸びるという事はそう多くはないのです。
よって、大学生になってからさらに身長を伸ばしたいと言ってたくさん食べたり、たくさん寝たからと言ってその効果が身長に現れるという可能性はかなり低くなります。
大学生になって急激に身長が伸びる可能性はかなり低い
大学生になっても、絶対に身長が伸びないというわけではありません。身長の伸びる時期については個人差がありますので、大学生になってからも身長が伸びる方は実際にいます。
しかし、大学生になってから身長が伸びたとしても、急激に身長が伸びる可能性はかなり低くなると言えます。
例えば大学1年生の平均身長と大学2年生の身長を比較した場合、男女共にやや増加しているものの、その伸び具合は1センチ以下で、特に女性の場合は男性に比べてその増加量が少ない事がわかります。
あくまでこのデータは大学生の平均身長のデータではありますが、大学生になってからでも身長が急激に伸びる方がたくさんいれば、1年生と2年生では平均身長に大きな差が出るはずです。
しかし、それがないということはつまり大学生で身長が急激に伸びることは少ないということになります。
身長が大幅に伸びる成長期は何歳まで?
身長が伸びる時期、つまり成長期は人によって多少の個人差があります。ただ、平均的には小学生から中学生の頃がもっとも身長が伸びる時期に当たります。
ただ、この成長期は男女によっても差があり、男子の場合にはだいたい12歳頃なので小学6年生から中学1年生くらい、女子の場合は10歳頃なので小学4年生から小学5年生頃にピークを迎えます。
一方女子はというと、9歳頃までが身長の伸びのピークとなっており、その後も身長は伸びていきますが、9歳頃のピーク時ほど大幅に身長が伸びることは少なくなります。
このように男女や個人によって身長が伸びる時期は違いますが、成長期が一番身長が伸びる時期にはなりますので、この時期にはできるだけバランスの良い食生活を心がける事がおすすめです。
身長が止まるサインや前兆は「骨単線」の閉鎖
子供の身長の伸びが止まっているかどうかは、骨端線を見ることによってある程度判断できます。骨端線とは何かというと、骨と骨の間の軟骨が集まっている部分の事です。
この骨端線は子供にしかないもので、ここを見ることで身長の成長がまだ途中なのか、さらに伸びが期待できるかがわかります。
身長が伸びるということは、骨が成長するということですが、身長が伸びる場合には、この骨端線がある骨の端が伸びていきます。
骨端線が閉じる時期はいつ?
一般的に骨端線が閉じる時期は男子で17歳あたり、女性だと15歳あたりになると言われています。
骨端線が閉じる時期は個人差がありますので一概には言えませんし、中には大人になってもまだ骨端線が閉じていない場合もあります。もちろんその場合には、大人になってもまだ身長が伸びているのです。
このように、身長の伸びと骨端線は非常に深い関係を持っていますので、子供の身長がさらに伸びるのかすでに成長が止まっているのかは、骨端線を見る事である程度判断ができます。
骨単線は整形外科で確認できる
身長がまだ伸びるのか、それともすでに身長の伸びは止まってしまっているのかは骨端線を見る事で判断できます。
骨端線が閉じてしまっていればもうそれ以上身長が伸びることはありませんが、骨端線がまだ閉じていなければさらに身長が伸びる可能性があります。
子供の身長がまだ伸びるのか伸びないのかを気にする親御さんも多いと思いますが、骨端線の状態についてはレントゲン写真で確認する事ができます。
もし、お子さんが15歳を超えてしまっている場合は小児科を受診するのではなく整形外科を受診してレントゲン撮影を行います。
ちなみに、病院で骨端線を確認する為だけにレントゲン撮影を行うという事はあまりありません。極端に子供の身長の伸びが悪く、もしかしたら何かの病気や低身長症の疑いがある場合などに、レントゲン撮影を行って骨端線の状態を確認します。
試してみる価値ある身長を伸ばす3つの方法
完全に大人になってしまうと身長をそこから急激に伸ばすことはなかなか難しくなります。しかし、子供のうちならいくつかの方法を試すことで、身長の伸びを促すことができる可能性はあります。
しかし、身長を伸ばしたいのであれば、やっておいて損はない、マイナスはないという方法です。とは言っても、特別な事をして身長を伸ばすわけではありませんので安心してください。
成長期の子供の身長が伸びる為に基本的に必要なのは、バランスの良い食事、十分な睡眠時間、そして適度な運動という、健康を目指す為にはごくごく当たり前のものです。
しかし、この基本的なところが抜けている為に十分に身長が伸びなかったという例も少なくありませんので、成長期の子供を持つ親御さんは特に、この基本を見直してみる事も重要です。
食生活の改善
身長を伸ばす為には、食生活の改善は欠かせません。子供の体の成長は毎日食事からとる栄養素が必須だからです。栄養が足りない状態では身長が十分伸びる事ができません。ではどんなことに気を付ける必要があるのでしょうか。
まずはしっかりと三食食べる事です。朝ご飯を抜いてしまう子供もいますがこれはよくありません。また、食事の内容はバランスも大切です。
たんぱく質やカルシウムなど成長に必要なものはきちんと摂取する必要があります。特にカルシウムは身長を伸ばす為には必要不可欠なものとなりますので、魚や牛乳などを積極的に摂取することもよいでしょう。
逆に、お菓子類であったりインスタント食品は出来るだけ避けた方がよいでしょう。お菓子やインスタント食品は添加物が多く、子供の成長に必要な栄養素が少ない為成長期の子供には決して良いとは言えないからです。
ジュース(清涼飲料水)も砂糖がたくさん入っているだけで栄養はありませんので避けるべきものになります。
睡眠の改善
昔からしっかり寝た方が身長が伸びると言われています。これは、身長の伸びや成長と睡眠はとても関係性が高いからです。
身長を伸ばす為の成長ホルモンは睡眠時間の間にもっとも多く分泌されます。よって、睡眠時間が不足していると成長ホルモンが十分に分泌されず、身長の伸びを悪くしてしまうという可能性があるのです。
また、身長を伸ばす為にはただたくさん寝ればよいというものでもありません。できるだけ質の良い睡眠を心がけることも重要になります。
リラックスした状態で質の良い睡眠をとる為には、寝る前にテレビやパソコン、スマートフォンなどをできるだけ見ないようにしたりすることが重要です。
また、寝る前にものを食べるのもよくありません。運動も同様で、寝る時間が近いのに激しい運動をすることはおすすめできません。
質の良い睡眠をとる為には就寝の1時間程度前に入浴を済ませて体を温め、副交感神経の活動を促すというのもよいでしょう。
運動の改善
子供の身長を伸ばす為には、適度な運動も不可欠です。適度な運動を行うと、食欲が増進しますのでしっかりと食事をとるようになります。
また、日中運動をすると体が疲れますので夜もしっかりと睡眠をとるようになります。このように、運動をすることで身長を伸ばすのに必要な栄養や睡眠をとる事につながるのです。
身長を伸ばす為にはどの運動をしなければならないという事はありませんが、全身を使う水泳や、体に刺激のあるような運動がおすすめになります。
例えばウエイトトレーニングなどはそれにあたります。ウエイトトレーニングは成長期の子供が行ってしまうと身長の伸びやそのほかの体の成長に悪影響を与えてしまう恐れがあるのでおすすめできません。
あとは激しすぎる運動を成長期の子供が行う事も、身長を伸ばすのには向いていませんので、適度な運動の範囲に抑える事が重要となります。
身長を手術で伸ばすなんてことはできる?
身長をなんとかして伸ばしたいけど、バランスの良い食事をとって、しっかりと睡眠時間を確保して、適度な運動を行ってもなかなか伸びないということもあります。
また、成長期を過ぎてしまうと、そこからさらに身長が伸びるという事はあまり考えられないので、それ以上身長が自然に伸びることは期待できません。
しかし、それでもどうにか身長を伸ばしたいと思った場合にできる方法もないわけではありません。その方法の一つが手術です。つまり、成長によって身長を伸ばすのではなく、手術を行って人工的に身長を伸ばす方法があるのです。
もし、身長を伸ばす手術を行う場合には、こうした手術を行うリスクや費用について事前にきちんと確認した上で行う必要があります。
身長を伸ばす整形手術「イリザロフ法」とは?
身長を人工的に伸ばす手術の方法の一つに「イリザロフ法」というものがあります。「イリザロフ法」は、骨を折ってしまった部分が修復される際の仕組みを応用した手術法になります。
「イリザロフ法」は例えば何らかの理由で骨が変形してしまった方の治療や、事故などによって骨が損傷したり失ってしまった場合の治療、そして低身長症の方などに行われることが多いものとなっています。
実際に「イリザロフ法」はどのように行われるかというと、骨を意図的に切断します。こうすることによって、骨を骨折したのと同じ状態にするのです。
なぜ骨折の状態を作るの?
なぜ、骨折の状態を作ることで骨が伸びるかというと、骨折した骨が治る仕組みというのは、まず最初に骨同士が再びくっつくために仮の骨が作り出されていきます。
その仮の骨がだんだんしっかりとした骨に治っていくことによって、最終的に骨折が伸びた状態で完治するという流れになります。
そして手術にかかる費用ですが、クリニックによって費用に差はあるものの「イリザロフ法」は数百万円単位の費用が発生しますので、費用を準備する必要もあります。
国内で可能な身長を伸ばす骨延長手術「ISKD法」とは?
身長を伸ばす整形手術「イリザロフ法」以外にもう一つ身長を自工的に伸ばすことができる方法として「ISKD法」があります。「ISKD法」は「イリザロフ法」よりも後に開発された新しい手術の方式になります。
「ISKD法」と「イリザロフ法」の違いですが、身長を伸ばす為に利用する、骨折が治る仕組みを利用するという部分は同じになります。
つまり、一旦人工的に骨折した状態を作り出して、そこから骨を修復していき骨の長さを伸ばしていくという流れになります。
ISKD法のメリット
この違いによる「ISKD法」のメリットは、「イリザロフ法」と比べると傷跡が少なくて済むという点です。また、ズボンなどで装具を隠すことができますので、見た目には「ISKD法」を行っている事があまりわかりません。
そのほか、感染症にかかる可能性も「ISKD法」の方が低く、手術前後やその経過途中でのトラブルも少なくなります。
ただし、「ISKD法」は「イリザロフ法」に比べて骨を伸ばすことができる幅が短かったりするデメリットがあります。費用については「イリザロフ法」と同様に数百万円単位でかかります。
大学生でも身長が伸びる子もいる?
子供の身長が最も伸びる成長期は小学生から中学生あたりがピークとなります。身長が伸びるタイミングは個人差もありますので、高校生になってから急激に伸びるという場合もありますが、あまり多い事例ではありません。
ですから、大学生になってしまうと体はほぼ大人なので成長期も過ぎてしまっていますし、急激に身長が伸びることはありません。
本来子供の成長期は早くて小学生から、遅くても高校生までで終わってしまい、骨端線も閉じてしまいますのでそれ以上身長が伸びることはなくなってしまいます。
ですから、子供の身長をできるだけ伸ばしたいと考えた場合には、成長スパート期にできるだけ伸ばす努力をする事が、最も身長を伸ばすのに最適な時期と言えるのです。
成長期スパート期で伸ばすことが大切
身長を十分に伸ばす為には、成長期スパート期に伸ばすことが重要となります。人間の身長が伸びる時期はだいたい2回ほどあり、初めは生まれてからすぐの第一次性徴の時期になります。
そしてその次に身長が大幅に伸びるのは、小学生から中学生にかけて訪れる第二次性徴の時期になります。そしてこの第二次性徴の時期の事を成長期スパート期と呼びます。
成長期スパート期を逃してしまうと、次に身長が伸びる時期はやってきませんので、成長期スパート期にできるだけ身長が伸びるような努力をすることが必要です。
では成長期スパート期に入ったかどうかをどのように見極めるのかと言えば、子供の身長の伸び具合を定期的に記録する事が重要です。
身長の伸びを記録していると、第一次性徴を過ぎてからは徐々にゆるやかに成長率は下降していきますが、成長期スパート期に入るタイミングで下降していた成長率が上昇し始めます。これが成長期スパート期の入った合図のようなものです。
成長期スパート期に入ったことがわかったら、十分身長を伸ばす為にバランスの良い食事をとり、しっかりと睡眠をとり、適度な運動を行うようにします。
まとめ
子供の身長が伸びるのは、第一次性徴と第二次性徴のタイミングが一番伸びます。
第二次性徴の時期は「成長スパート期」とも呼ばれており、重要なタイミングになりますのでこの時期はしっかりと栄養や睡眠をとり、運動を行って身長の伸びを促すことが重要です。
この成長スパート期を逃してしまうと、そのあと身長が伸びるタイミングはありません。成長スパート期は個人差がありますが、だいたい高校生くらいまでには終了してしまいます。よって大学生になると身長が大幅に伸びることは稀なケースとなります。
将来コンプレックスになってしまうため子供のときに伸ばしてあげましょう
男性の場合は20代から、女性の場合は10代後半から身長や体重など自分の見た目を気にするようになり、特に身長に関しては多くの方が自分の身長が低いことにコンプレックスを抱いています。
ですから、子供のうちにしっかりと身長を伸ばすことができるようにしなくてはなりません。
ちなみに、大人になって成長期を過ぎてしまってからどうしても身長を伸ばしたいという際には、人工的に手術を行うという方法もあります。