子供の身長を伸ばすには「食事・運動・睡眠」の3つが大切といわれています。一般的に食事と睡眠について注目されがちですが、運動も欠かすことはできません。
身長を伸ばすには”骨の成長”と”成長ホルモンの分泌”が大切です。運動をすることによって成長ホルモンの分泌が促進され、骨は成長し身長は伸びていきます。
今回は、そんな身長を伸ばすためには欠かせない「運動」について解説していきます。
※JNFは日本ニュートリション協会のことです。
子供の成長期は一度きり!
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運動の大切さについて
都市化が進むことによって公園でボール遊びが禁止になったり、怪我の恐れのある遊びや、汚れることを嫌う両親の意識から運動不足の子供が増えてきています。
最近では急速なネットとゲームの普及も相まって、運動不足になっている子供の増加は留まる気配がありません。
実際に文部科学省が行った「平成28年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査報告書」によると、多少は運動時間が増加傾向にあるものの、まだまだ過去に比べると運動時間が低下しているのが現状です。
大人の運動不足とは違って、成長期の運動不足は深刻です。運動不足だと肥満や糖尿病といった生活習慣病や、骨折しやすくなるなど、健康面で悪影響を及ぼす恐れもあります。
“身長が伸びる&伸びない運動方法”というデマに注意!
子供の身長を伸ばすために、ネットで運動やスポーツを調べるとさまざまな情報が出てきます。
- 身長が伸びない運動
- 身長が伸びる運動
180度違う真逆の内容ですが、このような情報がネット上にたくさん存在します。
ただしその運動を実践したところで、本当に身長に伸びたり成長に悪影響を及ぼすかどうかは別問題です。
なぜならネット上には信憑性を疑うデマや、嘘情報が蔓延しているからです。
では、ネットでよく話題に上がる”身長が伸びる&伸びない代表的な運動”を『2つ』解説します。
- 身長が伸びない運動「筋トレ」
- 身長が伸びる運動「ぶら下がり運動」
この2つの運動について正しい情報なのかどうか、解説していきます。
筋力トレーニングをすると身長が伸びない?
もしかするとみなさんも「身長を伸ばすなら筋力トレーニングはNG!」だとネットに書かれているのを見ませんでしたか?
これを見ると「身長を伸ばすためには筋トレをしてはダメ」と思う親御さんも少なくないでしょう。
では実際に筋トレは身長促進に悪影響を及ぼすのか、先に結論からいうと答えは「NO」です。
むしろ筋トレは身長を伸ばすためにも積極的に行うべきです。
少し考えてみるとスポーツも一種の筋トレに該当しますよね。つまり、筋トレを禁止するとスポーツ自体できなくなってしまいます。
ではなぜ「筋トレが身長に悪影響を与える」といったデマが拡散されてしまったのでしょうか、それには理由があったのです。
実は、筋トレの中に身長促進におすすめできないトレーニングが「2つ」あります。
この情報が過剰なまでにネットで拡散されたことによって「筋トレは身長が伸びない」といった嘘情報が広まったのだと推測できます。
身長に悪影響を与える『2つ』のトレーニングとは?
身長に悪影響を与えるトレーニングは以下の2つです。
- 過度に重いものをかつぐ筋力トレーニング
- 地面に対して衝撃の強い運動を繰り返し行う
過度に重いものをかつぐ筋力トレーニング
過度に重いものをかつぐ筋力トレーニングとは、自分の体重以上のものをかついでスクワットを行うといったトレーニングのことを指します。いわゆる「ウエイトリフティング」です。
代表的なスポーツでいうと「重量挙げ」ではないでしょうか。
そもそも背が伸びる現象は重力に逆らうことです。身体を地面に強制的に押さえつけるものが身長を伸ばす妨げになるのは、理屈的にも合っています。
実際に日本人宇宙飛行士「金井宣茂さん」は宇宙に行った際に9センチも身長が伸びたみたいです。
「な、な、なんと、身長が9センチも伸びていたんです!」
ツイッターで驚きの報告をし、いま話題の日本人宇宙飛行士、金井宣茂さん(41)。
また、重いものをかついで運動すると、筋肉に影響がなくても骨への負荷が大きくなり、最悪の場合は骨折する恐れもあります。
その結果、骨の成長を遅らせることになってしまうのです。
地面に対して衝撃の強い運動を繰り返し行う
「地面に対して衝撃の強い運動を繰り返し行う」これを見ても具体的にイメージしにくいと思います。
衝撃の強い運動とはみなさんも一度は経験した運動です。それは「ランニング」です。
ランニングは過度に重いものをかついでいませんが、ランニング時の地面にかかる衝撃はかなり大きいと考えられます。
実際に筑波大学の「着地衝撃における計測とシミュレーション」によれば、着地時に体重の3、4倍の負荷がかかっていると報告されているのです。
さらに、ダッシュやジャンプなどを加えれば衝撃はもっと大きくなります。そのため、骨や関節が未完成な成長期に過度なランニングを行うのは避けるのが無難です。
最近では部活動も過度に行わないように休みがしっかり設定されています。朝から晩まで制限なく繰り返していた一昔前とは違います。
ちなみにこれは、子供の成長のために行政機関が実施している対策です。
ぶら下がり運動で身長が伸びる…なんてウソ!
残念ながら、ぶら下がり運動によって身長は伸びません。ぶら下がり運動をして実際に「1~2cm身長が伸びた!」という人もいますが、厳密には伸びていません。
それは骨と骨の間にある軟骨組織が伸びただけで、本当の意味で身長が伸びたわけではありません。一時的に伸びているだけです。
ぶら下がり運動をするぐらいなら、身長を伸ばすために適度な運動をしてあげるほうがよっぽど効果的です。
身長を伸ばすためにおすすめしたい運動はコレ!
身長を伸ばすためには”骨に対して縦方向の力をかけること”が大切です。簡単に説明すると「歩く」「走る」「ジャンプ」など、空に向かって体を動かす動作が「縦方向の力」になります。
それを踏まえると、以下のスポーツがおすすめです。
- バスケットボール
- バレーボール
- バレエ
- 縄跳び
- ジョギング
上記5つのスポーツで行う運動は、骨に対して「縦方向の力」を加えることできます。
身長を伸ばすなら上記のスポーツをおすすめしたいところですが、この運動を行っても身長が思うように伸びないお子さんもいるでしょう。
それには2つの原因が考えられます。
これは意外と多くの親御さんが陥りがちな運動に対する勘違いです。必ずチェックしておきましょう。
【原因1】激しい運動を繰り返している
スポーツ関連のクラブチームに入ると、コーチは良かれと思って厳しく、そして激しい運動をさせる場合もあります。
しかし、先ほども説明しましたが激しい運動や過度な運動を繰り返すというのは骨にストレスを与えてしまいます。
さらに激しい運動をすることによって「子供が疲れすぎてご飯も食べられない」「常に疲れた表情をしている」など、食事(栄養面)にも悪影響を及ぼしてしまうでしょう。
たしかに練習によってスポーツ面で成長するのは間違いありません。ただし子供の成長と比例するかというと、一概にそうは言えないのです。
スポーツをやっているお子さんはとくに栄養不足が気になります。スポーツをしていないお子さんに比べてエネルギー量が多くなるのは必然です。
スポーツをしていなくても成長期には栄養不足に陥る可能性が高いので、栄養面でのサポートは必須と言えるでしょう。
ただ、普段の食事の量を増やすとそれが肥満の原因に繋がったり、お子さんが食べられない可能性もあるでしょう。その場合は手軽に栄養補給ができる子供用の身長サプリ(栄養補助食品)を推奨します。
好き嫌いが多かったり偏食ぎみの子供、また成長期に必ず不足するカルシウムも手軽に補えるのでおすすめです。
【原因2】子供が運動を楽しんでいない
骨の成長と同時に欠かせないのが成長ホルモンの分泌です。成長ホルモンはストレスによって分泌量に影響を及ぼします。
子供が運動に対して楽しめていなければ、ストレスによって成長ホルモンの分泌は抑えられ、いくら身長を伸ばすための運動だとしても逆効果です。
もし子供の成長のためだからといって、無理にバスケやバレーを通わせているなら、それは子供の成長にとってよくありません。
一度、お子さんに「習い事は楽しい?」と聞いてみてはいかがでしょうか。
身長の伸びを悪くする『3つの運動』
身長の伸びを悪くするかもしれない運動は以下の3つになります。
- 重いものを持ち上げる
- 過度な運動
- 疲労の激しい運動
「重いものを持ち上げる」と「過度な運動」は上記でも説明したとおりです。「疲労の激しい運動」はマラソンが該当します。
マラソンなどの激しい運動をすると体への負担が大きすぎて、食事や睡眠にも影響がでてきます。毎日繰り返すのではなく、しっかり休息を取りながら運動しましょう。
水泳をすると身長が伸びる?伸びない?
「水泳は身長を伸ばす効果がある」とネット上でもよく話題にあがっています。しかし、水泳は身長にあまり影響はありません。
水泳は、水の中という重力の影響が少ないところでの運動のため、骨に対しての負荷が少ないのでおすすめです。
しかし、身長を伸ばすという観点からはそこまで期待ができません。
運動が苦手な子供はどうすればいいの?
すべての子供が運動が好きというわけではありません。中にはインドア派の子供もいるはずです。
そんなお子さんを強引に運動をさせたとしてもストレスが溜まり、成長ホルモンは分泌されず、余計に身長は伸びません。でも、親としては今後のことを考えると身長は伸びてほしいですよね…。
そこでおすすめするのが「ストレッチ」です。
ストレッチなら家の中で行うことなので、ストレスにもなりにくいと考えられます。また、親子揃って一緒にストレッチをしてあげると、コミュニケーションも取ることができるので、よりおすすめです。
どのようなストレッチが身長に効果的?
ここでは骨の成長を促すことができるストレッチを紹介します。ぜひお子さんと一緒にやってみてください。
【その1】骨の成長を促すストレッチ
- 腰に手を置き、足を少しだけ開いてまっすぐに立つ。
- 上半身はまっすぐにしたまま大きく一歩を前に踏み出す。その反動を利用して1の体勢に戻る
1から2に行くときは息を吐きながら2秒を意識しましょう。2から1に戻るときは息を吸いながらゆっくりと戻りましょう。
これらを左右交互の足で8回ずつを1セットに合計3セット行います。つらいようであれば、はじめは回数を減らしましょう。徐々に慣れてきたら増やしていくといいでしょう。
【その2】骨の成長を促すストレッチ
- 2リットルペットボトルに水に入れて2本用意。ペットボトルを肩の高さまで両手で持ち上げる
- 少しだけひざを曲げます。
- ひざを曲げたときの反動を利用して一気にジャンプするようにつま先立ちをする。この際にペットボトルも一気に上まで持ち上げる。
ステップ1で、ペットボトルが重い場合は肩に乗せるようにして持ってもかまいません。
1 ⇒ 2 ⇒ 3 、 3 ⇒ 2 ⇒ 1の順で8回を1セットとして3セット行います。
効果的なストレッチをするなら時間はいつ?朝?寝る前?教えて!
「時間栄養学と健康」によると朝の運動は成長ホルモンの分泌が減少したと報告されています。そのため朝にストレッチをしてもあまり効果は期待できません。
朝ではなく「夕方に運動すると成長ホルモンの分泌が増えた」と報告されているので、夕方に行うのが理想です。
ただ、ストレッチは他の運動とは違い手軽に行えます。とくに制限はないので、時間があるときに実施してください。
身長をキレイに見せる「良い姿勢」「悪い姿勢」の違いは?
姿勢をよくしても身長は伸びませんが、人から見られたときにキレイな立ち姿は高身長の印象を与えることができます。そのため、意識的に姿勢を気にしておいて損はありません。
ではまず、身長が低く見える悪い姿勢を解説します。
身長が低く見える「悪い姿勢」とは?
悪い姿勢というと、みなさんもご存知のとおり”猫背”です。猫背以外にも背骨がゆがんでいるなども原因に挙げられます。
身長が低いうえに、姿勢が悪くなっていると余計に低く見えてしまいます。身長を少しでも高く見せたいのなら、悪い姿勢から良い姿勢に改善するのが先決です。
身長が高く見える「良い姿勢」とは?
良い姿勢というのは、背筋がまっすぐに伸びて肩の高さが左右対称になっていることをいいます。
良い姿勢にするには以下の4つを行いましょう。
- 腹筋を鍛える
- 背筋を鍛える
- 姿勢を常に意識する
- 姿勢を悪くしている原因を取り除く
腹筋は毎日5回から10回程度行いましょう。背筋はうつぶせになり、少しだけ上体を持ち上げます。体勢を3~5秒保つというのを「1日20回」目安に頑張りましょう。
姿勢を常に意識する方法として、頭のてっぺんが引っ張られている感覚で歩くと姿勢も良くなるはずです。
これらを意識するだけで簡単に姿勢が良くなりますので、子供の将来のために姿勢の改善方法を教えてあげましょう。
【結論】運動だけで身長は伸びない
運動のことについてここまで書いてきましたが、結論をいうと、身長を伸ばすために運動だけをやっても意味がありません。
運動以外の生活習慣の「食事」「睡眠」も大切です。もちろん、睡眠や食事だけでは意味がないと反対のこともいえます。
運動をいくらやっても、食事による栄養補給と十分な睡眠が確保されていなければ、成長ホルモンの分泌に期待はできません。適度な運動をしつつ、食事と睡眠も確保してあげましょう。
まとめ
ここまで読んで頂ければ、身長を伸ばすために運動が大切だと分かって頂けるはずです。
ゲームやネットの普及によって夜更かしする子供が増え、睡眠時間がどんどん短くなってきています。
また、運動不足によって食事量が減り、成長期に必要な栄養を満たせていないお子さんも増えているのが現状です。
でも適度な運動をすれば疲れて良質な睡眠もとれますし、お腹が減って食欲も増えるので子供の成長にとっていいサイクルが生まれます。
すべの生活習慣をいきなり改善するのは大変ですが、一つでも意識的に取り組めば相乗効果をもたらすことができるでしょう。
ただ一つ問題なのが、食欲が増えたとしても普段の食事から栄養が十分に摂れていなければ、そこまで成長に期待はできません。
料理が苦手なお母さんもいれば、共働きでご飯を作る余裕がない家庭もあります。
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身長サプリを摂ることによって成長に必要な栄養素を簡単に満たせますので、子供の栄養が心配な方はぜひ試してみてください。
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