子供の成長豆知識

慢性腎臓病と慢性腎不全の違いとは?原因と症状・治療法【徹底解説】

みなさんは腎臓病について、どれほど知っていますか。

腎臓病とは早期発見、早期治療が大切なんですが、腎臓というのは”沈黙の臓器”とも呼ばれ、気づけないまま進行している人がたくさんいます。

そこで今回はみなさんに早期発見、早期治療をしてもらえるように腎臓について解説し、その後、腎臓病について解説していきます。

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腎臓ってどんな働きをするの?

腎臓とは腰のあたりに左右対称に二個ある、握りこぶしくらいの大きさをした臓器です。私たち人間が生命を維持していくうえで、非常に重要な役割をもっています。

その重要性から”とくに大切である”という意味をもつ「肝腎要(かんじんかなめ)」という言葉ができるほどです。

そんな重要な腎臓は以下の5つの働きをしています。それぞれ解説していきます。働きについては「エキスパート患者会」と「ホームクリニック」を参考にしています。

  1. 尿から老廃物を排出
  2. 血圧の調整
  3. 血液を作る命令をだす
  4. 体液に含まれる電解質のイオンバランスを保つ
  5. 骨の発育

尿から老廃物を排出

腎臓は血液をろ過する働きがあります。ろ過をすることによって出た老廃物と塩分、体内で余った水分で尿を作り排出するのです。

さらに、ろ過をしているときに体に必要なものは再吸収して、体に留めることもしてくれています。

血圧の調整

腎臓にはタンパク質分解酵素の一種であるレニンがあります。このレニンが活性化すると血圧は上昇し、反対に体内の血圧が高ければレニンの分泌を抑え、血圧の上昇を調整します。

血液を作る命令をだす

エリスロポエチンと呼ばれるホルモンを腎臓が分泌することによって、骨髄に赤血球(血液)を作るように命令をだします。

体液に含まれる電解質のイオンバランスを保つ

電解質とは電気を通すことができる物質で血液や細胞内液に存在するナトリウムやリン、カルシウムなどのことをいいます。

ナトリウムは「血圧の調節、筋肉の収縮」、カルシウムは「骨や歯を作る」、リンはそのカルシウムとともに働くなど、健康のためにはそれぞれ欠かせません。

ただ、これらを過剰摂取すると高血圧や腎臓病などの病気を引き起こします。そのため、不必要な分は尿として排出し、これらのバランスを保つように考えられています。

骨の発育

骨の発育は腎臓だけではありません。しかし、腎臓も骨の発育に必要なビタミンDを作り、活性化することによってカルシウムの吸収を促進させます。

このように腎臓はたくさんの働きをしており、非常に重要な役割を持っています。ただ、腎臓は、症状がかなり進行してからでることが多く「沈黙の臓器」と呼ばれるほどです。

そのため、早期発見、早期治療が大切になってきます。

慢性腎臓病(CKD)とは?

全国腎臓病協議会によると慢性腎臓病(CKD)とは慢性に経過するすべての腎臓病のことを指します。慢性腎臓病は尿異常、画像での診断、血液、病気が原因の腎障害が3ヶ月続いた場合と定義されています。

みなさんも聞いたことがあると思う「腎不全」とは腎臓病が進行した状態です。

そのため、慢性腎臓病(CKD)と慢性腎不全(CRF)との違いは、慢性腎臓病は病気で、慢性腎不全はそれによって腎臓の機能が低下している状態です。

慢性腎不全以外にも「急性腎不全」があります。急性腎不全は急激に腎臓の機能が低下するため慢性よりも深刻だと思われがちですが、適切な治療を行えば、ある程度回復することは可能です。

しかし、慢性腎不全の場合だと、自覚がないままゆっくりと機能を失っていくので、失った機能の回復は期待ができません。

この病気は大人にだけ発症するイメージがあると思いますが、子供も引き起こす可能性があるので注意が必要です。

腎臓病になる原因

慢性腎臓病は大人だと運動不足や飲酒、喫煙、ストレスなどの生活習慣、また生活習慣の乱れによるメタボが原因で発症します。

しかし、子供の場合は「CKD診療ガイド2012」によると、進行した慢性腎臓病の多くが”先天性腎尿路疾患(CAKUT)”と呼ばれる先天性の疾患が原因だと考えられているのです。

先天性腎尿路疾患(せんてんせいじんにょうろしっかん)とは

奇形症候群分野によれば先天性腎尿路疾患とは名前のとおり、生まれつき腎臓と尿路系に疾患をもっていることを指します。

これは腎臓と尿路系に異常の発生や奇形、機能障害、どれかを複合した状態の病気のことです。

先天性腎尿路疾患は約500人に1人の割合で見られ、進行した子供の慢性腎臓病の約60%を占めるほど、高頻度で見られます。

どのような症状が現れるの?

慢性腎臓病には症状の進み具合として1から5のステージがあり、5に進めば進むほど命に関わってきます。

最初のステージ1では腎臓病ではありますが、機能は低下しておらず、とくに症状はでてきません。そのため、この段階で気づく人はほとんどいないでしょう。

次にステージ2では腎臓の機能が軽度低下し、この段階で人によっては症状に気づく人もでてきますがそれでも少数です。ステージ3になると腎不全となり、さまざまな症状がでてきます。

腎臓機能が低下することによって、上記で紹介した5つの働きができなくなっていきます。それによってでてくる症状は以下の5つです。

以下については腎臓内科を参考にしています。

  1. 体に老廃物が溜まっていく
  2. 血圧の調整が効かなくなる
  3. 血液が作られない
  4. 電解質のイオンバランスが保てなくなる
  5. 骨が弱くなる

体に老廃物が溜まっていく

本来なら排出される老廃物が溜まっていくことによって、”尿毒症”を引き起こす可能性があります。

尿毒症とは腎不全の末期に現れる症状で、食欲不振や吐き気、嘔吐、下痢、頭痛など、たくさんの症状がでてきます。放っておくと意識障害や幻覚が見える、痙攣(けいれん)を起こし、昏睡してしまうので注意してください。

血圧の調整が効かなくなる

血圧の調整が効かなくなることによって高血圧となり、さらに腎臓に負担がかかるという悪循環に入ります。

血液が作られない

骨髄に対して血液を作るように呼びかけるホルモンの分泌量が低下します。その結果、血液の量は低下し、動悸や息切れなどの症状がある「貧血」になってしまいます。

電解質のイオンバランスが保てなくなる

腎臓の機能低下によって尿の量が減っていきます。量が減ることによって本来なら過剰な分は排出されるはずができなくなり、電解質のナトリウムやリンなどのバランスが保てなくなってしまうのです。

その結果、体の中に水分が溜まっていき、顔や足などがむくんでいきます。お子さんの顔や足がむくんでいる気がするなら、注意したほうがいいでしょう。

骨が弱くなる

腎臓は骨の発育には欠かせないビタミンDの活性化をする役割がありますが、機能が低下すると活性化できず、骨が弱っていきます。その結果、転倒した際に骨折をしやすくなる危険もでてきます。

慢性腎不全によって子供の身長は伸びなくなる?

CKD診療ガイドライン2013」によると慢性腎臓病の子供は成長障害による、低身長の合併も多くなっているようです。さらに、近年では死亡率の上昇にも関係していると報告されています。

実際にステージがかなり進行した腎不全の子供は、10%から40%は低身長の合併が起きていることが認められています。

かなりの確率で合併する低身長ですが、成長ホルモン治療を行えば、身長が伸びるので安心してください。

成長障害のリスクを軽減するためには子供の栄養状態が大切なので、しっかりとした栄養管理をしてあげる必要があります。

どのような検査が行われる?

腎臓の機能は低下していないか、異常はないか調べる方法は以下の4つです。検査方法は「全国腎臓病協議会」と「CKD診療ガイドライン2013」を参考にしています。

  1. 尿検査
  2. 血液検査
  3. 画像診断
  4. 腎生検

尿検査

尿検査は尿に血が入っていないか、タンパク質が多くなりすぎていないか調べます。血尿は子供では比較的多く見られる症状で、学校の検尿でも多く発見されています。

しかし、ほとんどが1年以内に消えるものです。まれに1年以上かかって消える子供もいます。

尿検査を行うことによって早期発見することはできますが、熱が出たり、激しい運動をした後だと血やタンパク質が多く含まれたりすることもあるので、1回だけではなく2回か3回行う必要があります。

ちなみに尿検査は学校と病院だけではなく、薬局で市販されている検尿テープを使うことで自宅でも検査することができますよ。

血液検査

血液検査は腎臓機能が低下していないか調べる検査です。腎臓機能のさまざまな値を調べることによって、腎臓機能を数値で確認することができます。

画像診断

画像診断はエコー検査やMRI、腹部のCTなどで、腎臓の形や大きさに異常はないか調べる検査です。また、それと同時に合併症の有無も判断します。

具体的な情報を知ることができる画像診断は、腹痛による明らかな症状が出たときや、症状はないが尿異常だと診断されたときに行われます。

ただ、MRIやCTは子供への負担や医療費のことを考えると、まだ負担の少ないエコー検査を行ってから判断することが有用です。

腎生検

腎生検は尿検査などによって、慢性的に尿に血やタンパク質が含まれたり、腎臓機能に異常があるとされたときに、はっきりと診断をつけるために行う検査です。

検査方法は腎臓の一部を切り、顕微鏡で行われます。とり方を切るとはいいましたが、実際にはうつぶせの状態から針を刺してとります。

ただ、腎臓には血がたくさん通っているので、出血をすることもあるため入院して行います。もちろんそのような危険性があるので、腎臓の専門医が行うので安心してください。

子供の状態によってはこの検査をしないほうがいい場合もありますので、医師とよく相談しましょう。ちなみに検査には同意が必要になります。

どんな治療をする?子供も同じ治療?

慢性腎臓病になれば、以下の3つの療法を行います。療法については「全腎協」「大阪府立急性期・総合医療センター腎臓・高血圧内科」「CKD診療ガイドライン2013」「CKD診療ガイド2012」の4つを参考にしています。

  1. 食事療法
  2. 薬物療法
  3. 安静療法

食事療法

一日に必要なカロリーは摂取しつつ、タンパク質や塩分の摂取を制限する、適切な水分量を摂取するなど食事の改善が行われます。

慢性腎不全の原因や合併症の有無、年齢によって具体的な内容は異なるので、医師や管理栄養士と相談して決めましょう。

薬物療法

漢方薬やステロイド、エリスロポエチン剤などの薬を飲むことによって慢性腎不全の進行を遅らせたり、合併症の予防を目的としています。

残念ながら、完治をすることは難しいのであくまでも、進行を遅らせるのが現状です。

安静療法

過激な運動は避けて、疲れを溜めないようにする。風邪などの感染する病気に気をつける。などできるかぎり体を休める療法です。

子供はどのような治療がおこなわれる?

子供も上記3つの療法を基本的に行うのですが、大人と同じように子供も治療を行って、成長などに影響しないか心配だと思います。心配を解消するために解説していきます。

子供の安静療法

安静療法による運動制限ですが、子供に対しての運動制限は精神的ストレスを溜めこむ恐れがあることと、薬物療法の副作用によって肥満になる可能性があるので、医師と相談のうえ運動をしてもいいだろうと考えとのこと。

もちろん、症状の進行次第や薬の副作用によって骨が弱くなり、骨折する可能性、過度な運動は危険なので注意が必要です。

子供の食事療法

食事療法によってタンパク質を制限するが子供の成長に影響しないのか疑問に思う方もいると思います。

タンパク質の制限によって「成長への影響があった」とは報告されていないので、過度な制限をしなければ問題はありません。

ただ、カロリーが不足しやすいので制限をするときはしっかりとしたカロリーの確保が必要です。また、過度な制限をしてしまうと成長への影響が心配なので気をつけましょう。

まとめ

慢性腎臓病は完治することが難しい病気ということで、心配になった方もいると思いますが、早期発見、早期治療を開始すれば症状の進行はゆっくりにすることができるので安心してください。

尿検査などを行えばすぐに発見されるので、子供に異変を感じたらすぐに病院で診てもらいましょう。

もし、慢性腎臓病だと診断されたら、担当の医師に「栄養はどれぐらい摂ればいいのか?」「運動は1日どれぐらいしてもいいのか?」など心配事はすべて聞いて、不安を解消しましょう。

不安な気持ちになってしまうのもわかりますが、親が不安だと子供も一緒に不安になってしまいます。そのため、できるかぎりの不安は消しておきましょう。

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