子供の成長を応援するためにはカルシウムなどの「ミネラル」の摂取が大切だと聞いたことはありませんか。
ただ、ミネラルのことについて調べてみるとたくさんの情報があって、本当に子供の成長に必要かどうかわかりづらいと思います。
そこで、今回はミネラルについて徹底解説し、本当に子供に必要なのか説明していきたいと思います。
ミネラルとは
食べ物に含まれている生命維持には必須の栄養素がミネラルです。炭水化物・たんぱく質・脂質の三大栄養素にビタミンとミネラルが加わり、五大栄養素として数えられることもあります。
ミネラルは無機質とも呼ばれ、地球上に存在している4元素(水素・炭素・窒素・酸素)を除いたものがミネラルになります。
たんぱく質や炭水化物などの三大栄養素に比べてミネラルの必要摂取量は少ないのですが、体内で作ることができないので、必ず食事から摂取しないといけません。
ミネラルは体内で作ることができないので不足しやすくなっています。不足したままにすると体調を崩したり、最悪の場合は欠乏症を引き起こすかもしれません。
だからといって、ミネラルを摂りすぎると過剰摂取になるかもしれません。さらに悪化すると中毒症を起こすことも考えられます。
ミネラルを摂取するのは本当に難しく、食事から摂取しなければ不足しますし、摂りすぎても過剰摂取になるかもしれません。
また、似た性質をもつミネラルを摂ると、お互いに吸収と働きを邪魔することもありますので「バランスよく摂取する」ということが大切です。
ミネラルの種類
ミネラルの種類はおよそ100種類以上あり、そのうち人間が摂取するのに欠かせないのは現在16種類となっています。
食事から摂取することを推奨している数は16種類で、そこからさらに多量に摂る必要がある「主要ミネラル」、そこまで必要ではない「微量ミネラル」の2つに分けられます。
1日に100mgを超えて摂取しなければいけないものを主要ミネラル。超えないものを微量ミネラルと分けられます。
主要ミネラルは「ナトリウム・カルシウム・リン・カリウム・イオウ・塩素・マグネシウム」となります。
微量ミネラルは「クロム・マンガン・鉄・コバルト・銅・亜鉛・セレン・モリブデン・ヨウ素」です。
ミネラルを摂取するなら”主要ミネラル”を重点的に!
微量ミネラルも摂取することは大切ですが、どちらかというと主要ミネラルの摂取を意識するようにしましょう。主要ミネラルは意識して摂取しないと不足しやすいので注意が必要です。
実際に公益財団法人”骨粗鬆症財団”は「日本人はカルシウムの摂取量が十分ではなく、飢餓状態に近い」と説明をしています。
このように主要ミネラルは必要な量が多い分不足しやすくなっています。微量ミネラルも少し考えつつ、主要ミネラルを満たせるようにしましょう。
ミネラルはどんな働きをする?
子供の成長のことを考えるとミネラルだけではありませんが、その栄養素の働きを知っておくことはとても大切です。
知らないままだと改善したいところもできません。また、栄養素を不足して症状が出ても何が原因なのかわかりません。
そこで働きを知ってもらうために主要ミネラル、微量ミネラルに分けてそれぞれの働きを紹介していきます。
主要ミネラルの働き
主要ミネラルの働きは以下になります。
カルシウム | 骨や歯の材料 |
---|---|
マグネシウム | 骨の材料・エネルギー源 |
ナトリウム | 血圧の調整 |
カリウム | 血圧の低下・骨密度の増加 |
リン | カルシウム・マグネシウムのサポート |
主要ミネラルのカルシウムやマグネシウム、リンの3つは一緒に摂ることで効果をより発揮します。
どれか一つだけたくさん摂取しても、まとめて摂取したときに比べて働く力は弱くなってしまいます。そのため、バランスよく摂取することが大切です。
微量ミネラルの働き
微量ミネラルの働きは以下になります。
鉄 | 赤血球(血液)を作る |
---|---|
銅 | 赤血球の生成をサポート |
亜鉛 | 味覚を正常に保つ |
マンガン | 骨の形成・酵素の活性化 |
ヨウ素 | 甲状腺ホルモンの構成成分 |
セレン | 抗酸化作用・老化を防ぐ |
クロム | 動脈硬化・高血圧の予防 |
モリブデン | 神経の正常化 |
必要摂取量が少ない微量ミネラルですが、どれも重要な働きをしてくれています。必要摂取量が少ない分、それだけ簡単に不足しやすいともいえるので気をつけてください。
ミネラルは身長を伸ばすのに必要?
ミネラルは五大栄養素の一つとして数えられています。五大栄養素とは、私たち人間にとって欠かすことのできない大切な栄養素です。
つまり、ミネラルは子供の身長を伸ばすのに必要になります。子供の成長は脳下垂体と呼ばれる場所から成長ホルモンを分泌させます。その後、肝臓からソマトメジンCを産生する、骨が伸び、身長が伸びていく流れで身長はのびていくのです。
この成長ホルモン分泌から骨が伸びていくまでの流れにミネラルは重要になってきます。亜鉛だと成長ホルモンの分泌を促す働きがあります。
肝臓からソマトメジンCを産生するときも亜鉛を摂取することによって、ソマトメジンCの産生を増加に期待することができるのです。
最後に骨が伸びていく過程で骨の材料としてカルシウムが吸収されます。このように成長にミネラルは大きく関係しています。
説明を聞いているかぎりでは「ミネラルというよりもカルシウムと亜鉛だけが必要なんじゃないの?」と思う方もいるでしょう。
それも間違っていません。実際に成長に大きく関係するミネラルはこの2つだけです。しかし、他のミネラルも健康を維持するためには必要です。
身体の健康状態が悪ければ、伸びる身長も伸びなくなってしまいます。子供の身長を伸ばしてあげるには成長に必要な栄養だけではなく、食事の栄養バランスが大切です。
不足しやすい・摂りすぎに気をつけるミネラルはどれ?
農林水産省の「ミネラル」によれば、ミネラルには不足しやすい栄養素と摂りすぎには気をつけなければいけない栄養素の2つがあります。
不足しても過剰摂取してもダメで、バランスが大切なミネラルなのでぜひミネラル摂取の参考にしてください。
不足しやすいミネラル
ミネラルの中で不足しやすいのは「カルシウム」と「鉄」です。骨の材料のカルシウムと血液の材料となる鉄と、どちらも大切な栄養素になります。
カルシウムの大切さ
とくに子供の成長を考えるとカルシウムを不足するのは大変です。なぜカルシウムを不足しやすいのかというと、小学生の時は給食で牛乳が出ていたので不足する子もほとんどいません。
しかし、それは学校に行っているときだけであって、土日の休みの日や夏休みなどの長期の休みになると、不足する子がほとんどです。
また、中学、高校と成長していくと給食がなくなり牛乳を飲む機会が減っていきます。その結果、カルシウム不足の子供というのは増えてきているのです。
カルシウムを不足すると骨の材料にならない以外にも骨密度が低くなり、転んだだけで骨が折れたりします。また、イライラしやすくなるなど精神面にも悪影響及ぼすかもしれません。
鉄の大切さ
鉄は血液の材料として重要です。鉄を摂らないと血液も不足し、貧血となってしまう恐れがあります。
また、血液は身体の端から端に栄養と酸素を運ぶ役割があります。栄養と酸素が回らなくなると身長の伸び率に影響を及ぼすかもしれません。
鉄はカルシウムのように直接影響するわけではありませんが、間接的に影響します。そのため、きちんと鉄を補えるように摂取しましょう。
摂りすぎには気をつけるミネラル
ミネラルはバランスが大切なのでどれも摂りすぎには注意をしてほしいのですが、なかでも気をつけてほしいのが「ナトリウム」です。
ナトリウムは食塩の中に含まれているもので、過剰摂取すると高血圧や肥満などの生活習慣病になってしまう可能性があります。
肥満になってしまうと成長期を早く迎えて終わらせてしまいます。また、生活習慣病には腎臓病や糖尿病などがあるのですが、これらは子供でも十分になる可能性はあるので気をつけましょう。
ミネラルを摂取するにはどうすればいい?
生命維持に必要なほど重要なミネラルですが、摂取するのに必要な種類は16種類と非常に多くなっています。
正直、これらすべてを食事から摂取するのは大変です。また、ミネラルが多く含まれているのは海藻類やナッツ類、野菜など苦手な子供が多い食品ばかりですので摂取するのが難しいと思います。
そこで一度考えてほしいのが身長サプリです。身長サプリは子供が必要としている栄養素を補えるように作られています。
普段の食事に加えて摂取するだけで補えるのでとても簡単です。ただ、簡単に栄養素を補える分、サプリを飲みすぎると過剰摂取になってしまうので用法用量は守ってください。
食事から摂取できるのが理想ですが、現在では女性の社会進出が広がり、夫婦ともに忙しい家庭が増えてきています。そのため、一度身長サプリを考えてみてください。
まとめ
以上、ミネラルの大切さについて解説をしました。ミネラルは体内で作ることができないので食事から摂取する必要があります。
たくさん必要な主要ミネラルと、少ないながらも必要な微量ミネラルの2種類があり、摂取がとても難しくなっています。また、ミネラルは不足をしても過剰摂取をしてもいけず、バランスよく摂らないといけません。
ミネラルを不足すると子供の成長に悪影響を及ぼしてしまうかもしれませんので、絶対に摂取をしないといけません。
ただ、ミネラルを多く含んだ食材は海藻類やナッツ類など子供の苦手な食材に含まれています。そこでおすすめなのが身長サプリです。
身長サプリなら子供に合わせた栄養成分が配合され、成長に必要な分だけ吸収することができます。一度考えてみてはいかがでしょうか。