子供の成長豆知識

子供の身長促進に期待できる『ビタミン』はこの5種類だけ!

ミカン

子供の成長には「ビタミン」を摂取することは欠かすことができません。ビタミンを不足してしまうと成長に悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。

ただ、成長のために摂取するとなってもビタミンは種類が多くてどれが成長に必要か分かりづらいですよね。

そこで、今回は成長に必要なビタミンについて解説していきます。

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ビタミンとは?

ビタミンとは人間の体になくてはならない栄養素で「たんぱく質・炭水化物・脂質・ミネラル・ビタミン」の五大栄養素として数えられています。

ビタミンは人間の体になくてはならない栄養素ですが、たんぱく質・炭水化物・脂質の3つに比べて必要摂取量は少なくなっています。

必要摂取量は少ないのですが、体内でビタミンを作り出すことができないので食事から摂取する必要があります。

一部のビタミンは体内で合成することができます。

人が必要とするビタミンは13種類あり、大きく分けると「水溶性ビタミン」と「脂溶性ビタミン」の2つに分けられます。

水溶性ビタミンについて

水溶性ビタミンは文字通り水に溶けやすい性質で、体内では血液などの体液に溶けています。安全性は比較的高く、過剰摂取したとしても尿として一緒に排出されます。

尿として一緒に排出されていくため、体に貯めておくことができず、必要摂取量を毎日とらないといけません。

水溶性ビタミンは「ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン」の9種類があります。

脂溶性ビタミンについて

脂溶性ビタミンは水に溶けず、脂と一緒に摂ることで吸収されていきます。吸収されたものは主に脂肪や肝臓などに貯められていきます。

脂肪や肝臓に貯蔵されていくため、摂りすぎると過剰摂取となって体に悪影響を及ぼしてしまうかもしれません。

脂溶性ビタミンは「ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK」の4種類があります。

ビタミン様物質に注意!

雑誌などの本やネット上で、ビタミンとして定義に当てはまっていないにも関わらずビタミンと呼んでいる物質があります。

それらはビタミンと呼ぶには相応しくないため「ビタミン様物質」と呼ばれています。ビタミン様物質にはコリンやイノシトール、カルニチンなどがあります。

ビタミン様物質はビタミンではありませんが、危険な物質というわけでもありません。種類によっては人の体内で合成して作られているものもあります。

ビタミンは食事から摂取しなければなりませんが、ビタミンではないものをビタミンと言っていることもあるので、注意してください。

ビタミンは基本的に13種類のみです。それ以外のものをビタミンだと言っている場合、それはビタミン様物質だと思い出してください。

身長を伸ばすためのビタミンはどれ?

ビタミンは13種類もあり、結局どれが身長を伸ばすために必要かどうか分かりませんよね。また、ネットを見てもいくつか共通しているビタミンはあっても、ほとんどがバラバラです。

そこで、身長を伸ばすために必要なビタミンをまとめて解説していきます。まずは必要なビタミンを確認してください。(参照サイト:日本ビタミン学会「いろいろのビタミンについての解説」)

  • ビタミンB2
  • ビタミンB6
  • ビタミンC
  • ビタミンA
  • ビタミンD

基本的にはビタミンは全種類摂取すべきですが栄養素ですが、特に成長と大きく関わっているのは上記の5つです。

ここに水溶性のビタミン「パントテン酸」を含むべきかどうか迷いました。パントテン酸は欠乏すると成長が止まる、体重が減少するなどの症状が現れるといわれています。

ただ、上記の症状はラットなどの実験で現れた症状で、人間とラットでは体の構造が違うので、本当に症状が現れるかどうかわかりません。

しかし、明確な欠乏症が出たという報告もないため、絶対に現れないとも言い切れません。そのため、注意はしておいたほうがいいかもしれません。

ビタミンB2とは

ビタミンB2の主な働きは皮膚や粘膜の健康維持を助けます。成長とは関係がなさそうですが、ビタミンB2他にたんぱく質、脂質、糖質をエネルギーに変える働きがあります。

体が成長していくためにはエネルギーがたくさん必要です。ビタミンB2を摂ることによって、成長のためのエネルギーを蓄えることができます。

大切さからビタミンB2は「発育のビタミン」とも呼ばれています。不足すると成長障害や皮膚や粘膜に炎症が起きる口唇炎や皮膚炎が起きます。

ビタミンB2は水溶性ビタミンのため、一定以上は吸収されないまま尿として速やかに排出されるので、食品から過剰摂取になることはありません

ビタミンB2を多く含む食品はレバー、塩サバ、納豆などが挙げられます。

ビタミンB6とは

ビタミンB6はたんぱく質、脂質、炭水化物からエネルギーを作り出す働きがあります。その他にもホルモンを調節する働きがあり、成長のために大切な成長ホルモンに働きかけます。

ビタミンB6は単独で不足することはほとんどなく、他のビタミンが不足すると一緒に不足します。

不足すると成長の停止、貧血、免疫力の低下などたくさんの症状があります。ビタミンB6も水溶性ビタミンのため食品から過剰摂取になることはありません。

ビタミンB6を多く含む食品はにんにく、とり、ピスタチオなどが挙げられます。

ビタミンCとは

ビタミンCは子供の成長には欠かすことのできないたんぱく質の約30%を占めるコラーゲンを作り出すことに関わっています。

その他にも血液の元となる鉄の吸収促進や免疫力の維持などの働きがあります。病気になりがちな子や思春期を迎えて血液が不足している女の子はビタミンCを摂りましょう。

ビタミンCを不足すると免疫力が低下したり、鉄が吸収できず貧血になるなどの可能性があります。何よりも不足することによって骨や歯などに欠かすことのできないコラーゲンが不足します。

骨は成長のためには大切なものです。不足すると全身の倦怠感や関節痛などの症状をもたらします。

ビタミンCはタバコの煙やストレスなどでも簡単に壊れて不足してしまうので、注意しましょう。食事から摂取するビタミンCは過剰摂取になる心配は必要ありませんので安心してください。

ビタミンCはレモンやピーマン、ブロッコリーなどの植物性食品に多く含まれています。

ビタミンAとは

ビタミンAは皮膚や粘膜の健康維持、視力の正常化、成長促進などの働きがあります。

不足してしまうと皮膚や粘膜が乾燥し、ぶつぶつができたり、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。

他にも視力が低下し暗くなると見えなくなる夜盲症や、成長障害を引き起こすかもしれません。

ビタミンAは脂溶性ビタミンのため過剰摂取になる可能性があります。過剰摂取すると食欲不振、頭痛、吐き気などの症状がでます。

ビタミンDとは

ビタミンDはカルシウムやリンなどのミネラルと一緒に摂ることで、カルシウムの吸収を促進するなどコントロールする働きがあります。

その他にもホルモンの分泌の調節をするなど、ビタミンDは成長に大きく関わっています。ビタミンDを不足すると「くる病」と呼ばれる骨の病気の原因になります。

くる病とは脊椎や手足の骨が変形することによって成長障害が起こる病気です。ビタミンDは体内でも作ることができるのですが、作るためには「日光」に当たらないといけません。

日光に当たることで体内でビタミンDが作られます。そのため、普段室内に閉じこもっていたり、日焼け止めや全身衣服で覆っている人は不足しがちです。

紫外線対策も大切だと思いますが、お子さんの成長を考えるなら日光に当たって元気よく運動させてあげましょう。

日本だと晴れている日の夏は1日30分ほど、冬だと1時間ほどの日光を浴びると十分だといわれています。

ビタミンの摂取は食事から?サプリから?

ビタミンは基本的に栄養バランスが整った食事を取っていれば必要摂取量を満たすことができるのでサプリから摂る必要はありません。

ただ、最近では体重を気にする女の子の低年齢化による無理なダイエット、ゲームやネットの普及による不規則な生活などから栄養バランスが乱れた子供が増えてきています。

その結果「潜在性ビタミン欠乏症」と呼ばれるビタミン欠乏症に近い症状が出た子供や大人が増えてきています。

今の生活習慣が悪くなく、食事の栄養バランスが整っているならそのままサプリに頼らず、食事だけでビタミンを摂取しましょう。

少し栄養バランスや、生活習慣が乱れているなと思うところがあれば、身長サプリを頼ることも考えたほうがいいでしょう。

一部のビタミンは医薬品との摂取に要注意!

一部のビタミンをサプリで医薬品と一緒に摂ると相互作用しあって効果を下げたり、上げてしまうことがあります。お子さんが医薬品を服用している場合は注意してください。

医薬品と相互作用するビタミンは以下になります。(参照サイト:e-ヘルスネット「食物と薬の相互作用」)

  • ビタミンB6
  • ビタミンC
  • ビタミンD

ビタミンB6

ビタミンB6と抗てんかん薬のフェニトインを一緒に摂取すると、およそ45%ほど効果を下げてしまうと報告されています。

ビタミンC

ビタミンCと女性ホルモンのエチニルエストラジオールを一緒に摂取すると効果を60%ほど高めてしまうと報告されています。

効果を高めるのは良さそうにも思えますが、高めすぎると反対に毒になってしまうこともあるので注意してください。

ビタミンD

ビタミンDと抗結核薬のリファンピシリン・イソニアジドを一緒に摂取すると、血中濃度を下げてしまいます。

まとめ

以上、ビタミンについて解説しました。

ビタミンは五大栄養素の1つとして数えられ、成長をしていくためには欠かすことのできない栄養素です。

ビタミンの中でも成長に大きく関係しているのは13種類のうち5種類で、不足してしまうと成長障害を引き起こしてしまうかもしれません。

食品からビタミンを摂取することが理想ですが、現実は5種類も摂取するのは難しい方もいると思います。

その場合は身長サプリを試してみてはいかがでしょうか。身長サプリなら必要なビタミンをまとめて摂ることができるので簡単ですよ。