子供の成長豆知識

貧血の子供が急増中!成長期に起こる貧血の原因と改善方法【まとめ】

貧血で悩む女の子

子供が元気に外で駆け回る光景は親として嬉しいものです。

しかし最近子供が元気に勉強や運動に全力投球できていない、毎日何だか疲れているという状態が見られたら、ひょっとしたらお子さんは貧血になっているのかもしれません。

貧血という言葉はモリモリご飯を食べている子供には関係が無いように思われますが、実は成長期の子供は体を作るために多くの血液が使われており、そのため貧血になりやすいのです。

大切な子供の成長期に血液というエネルギー不足を招かないよう、貧血の原因と改善方法と見ていきましょう。

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子供に多い貧血は「鉄欠乏性貧血」

咳をする女の子

子供の成長期には沢山の栄養素が必要ですが、その中でも全身に隈なく酸素を運ぶ役目を担う鉄分はとても重要な栄養素です。

また子供の脳の発達にはDHAやEPAが必要ですが、これらの働きを促すのに鉄が使われています。

このように鉄は子供の体の機能を促進し、脳の発達を促す役割がある栄養素です。

そのため、成長期という大切な時期に鉄分が不足してしまうと鉄欠乏症となり、いつも疲れやすくなったり、注意力が散漫になったりします。

鉄欠乏性貧血をそのまま放置していると十分に発育出来ないばかりか、言語学習能力や認知能力が低下する危険性が出てきますので、子供の鉄分の摂取量には注意しなければなりません。

鉄欠乏性貧血とは?

血液中のヘモグロビンが酸素を身体中に運ぶ事で私たちは健康的な体を維持する事ができています。

ヘモグロビンは鉄で出来ているので、摂取する鉄分が不足してしまうとヘモグロビンの活動が抑えられてしまい、身体中で酸欠状態が発生してしまうのです。

身体中の酸素が不足して体が思うように動かないとか、だるいといった状態になる事を貧血と呼びます。

成人でもこの鉄欠乏性貧血は起こりうるのですが、成長期の子供は体の成長のために多くの血液を必要としますから、鉄欠乏症貧血になりやすい事が分かっています。

お子さんの顔色が悪いとか、疲れやすい、息切れをよくしているなどの症状が出ていたら、鉄分不足になっていないか食生活を見直してみてください。

鉄不足を放っておくと脊髄中で生成される赤血球の数が少なくなり、また赤血球の大きさ自体も小さくなるので、子供の成長に悪影響を及ぼします。

9ヶ月くらいまでは母体にいた時に蓄えていた鉄分があるので、鉄欠乏症貧血になりにくいのですが、乳児期後期に入ると蓄えていた鉄分が底を突くので食事から鉄分を吸収していくしか方法がありません。

鉄分は大きく分けてヘム鉄と非ヘム鉄があり、ヘム鉄の方が非ヘム鉄よりも吸収率が高い事が分かっています。ヘム鉄はレバーなど動物性の食品に多く含まれています。

なぜ鉄欠乏性貧血になるの?子供がなりやすい原因とは?

鉄欠乏症貧血になる大きな原因は「出血」です。女性の場合は生理がその理由として挙げられますし、妊婦は胎児に血液を通して栄養を与えており、授乳中の女性は母乳を作るのに多くの血液を使用しています。

子供の場合、やはり成長に多くの血液が使われるという事が原因です。乳児の場合は脳の発達に鉄が使われますし、思春期の子供の場合は筋肉や骨の形成に鉄が使われます。

スポーツを行っている子供の場合、特に血液が必要となるので鉄分の補給が大切になります。

スポーツの中でも陸上競技やバレーボールなどの踏み込む動作が多いスポーツをしている子供は、足裏の毛細血管が裂けて鉄分が外に出る事によって鉄欠乏症貧血になるケースが多いです。

「鉄の貯蔵不足」

一般に成人の男性で約3g、女性で約2gの鉄を体内に備えており、このうち約6割がヘモグロビンの生成のために血液中に存在しています。残りの4割は肝臓や脾臓に鉄を蓄えていて、それを「貯蔵鉄」と呼びます。

ダイエットなどによって鉄の摂取量が少なかったとしても、貯蔵鉄があるおかげですぐに貧血にはならないのです。

因みに乳児の場合は約9ヶ月までは母体の中にいた時に蓄えた貯蔵鉄があるので、貧血になりにくい事が分かっています。

鉄欠乏性貧血は自分が気がつかない間にジワジワと症状が進行していくので、貧血に気が付いた時には深刻な状態になっている事が多いのです。

「鉄の摂取不足」

子供は脳や体の成長のために多くの鉄が必要ですが、成人と比べると食事量が少ないので、自然と鉄の摂取量が少なくなってしまいます。

特に朝食を抜いたり、好き嫌いが多く偏食しがちな子供は鉄欠乏症になりがちです。

また昔と比べて両親ともに共働きの家庭が多くなってきたので、子供の食事が外食中心になる事も子供の鉄欠乏を招く原因になっています。

外食が多い食生活をしていると、偏食を助長する可能性も高くなってしまうでしょう。

忙しい毎日を過ごしているお父さん、お母さん方には手の込んだものを用意する必要はないのですが、鉄の需要が多い子供の成長期だけでも栄養バランスの取れた食事を準備してもらいたいものです。

「鉄の需要が増大」

思春期の子供は体が大きく変わるので、多くの鉄分が必要となります。特に女子の場合はこの時期に初潮を迎えるので、特に鉄分の摂取が重要です。

2015年版の日本人の食事摂取基準」によると、10~14歳の女子に必要な鉄分摂取量は、月経がない時では大体10~11mg、月経の時は約13mgとなっており、普段に比べて月経の時はさらに鉄分が必要である事が分かります。

思春期では体が大人へと大きく変わる時期であり、鉄の需要が高い時期なのですが、月経になると失う鉄分の量が増えるので、さらに積極的に鉄分を補給していくことが必要です。

必要な鉄分の量は個人差がありますから、一概にこの数字の通りであるとは言えませんが、月経の量が多めの女子の場合は特に鉄分の摂取量は気をつけていくべきでしょう。

「失血」

貧血を起こす可能性が高い失血の原因と言えば女子は月経が一番に挙げられます。一方で男子や月経のない女子の場合の原因は例えば怪我をしたり、鼻血を出したりする事が挙げられるでしょう。

また痔を患ったりすれば、それだけで血液を失ってしまうので鉄欠乏性貧血を引き起こすリスクが高まります。

出血が見られた場合はまずは止血をして、これ以上血液を失わないようにする事が大切です。

目立った出血がないのに貧血気味である人の場合、消化器官など体の内部で出血しているというケースが疑われます。

この場合は便に血が混ざっている事が多いので、そのような状態を発見したら早めに病院へ相談してください。

「吸収不全」

いつも意識して鉄分を摂取しているのにもかかわらず、鉄欠乏性貧血になってしまう場合があります。

鉄の吸収不全は鉄分の吸収を助ける栄養素やホルモンが不足している事によって引き起こされる事が分かっています。

例えば極端なダイエットやベジタリアン生活によるビタミンB12や妊娠やアルコール中毒による葉酸不足が挙げらるでしょう。

また、何らかの原因で慢性腎不全に陥り、腎臓から分泌されるエリスロポエチンの分泌量が不足したり、甲状腺の病気などによって内分泌系疾患によるホルモンの分泌量の低下しまう事も、鉄分の吸収を妨げる要因です。

年齢・時期別から見る貧血の原因

鉄の需要は年齢や時期によって大きく異なってきますので、鉄欠乏性貧血を発症しやすい年齢や時期が確実に存在しています。

鉄欠乏性貧血を発症しやすい年齢や時期の背景には、それぞれの年齢特有の原因があるものです。それを予め考慮しておけば、ひどい鉄欠乏症を引き起こす事態を回避する事ができますよね。

特に脳や体が大きく変化していく成長期や思春期の時期に鉄欠乏症になってしまうと、脳や体に大きなダメージを与えてしまいますので、大人は鉄不足を回避させてあげる事が重要です。

それでは年齢や時期別の鉄欠乏性貧血の原因を探っていきましょう。(参照:「小児と思春期の鉄欠乏性貧血」)

乳児期

胎児の時にはお母さんから直接鉄分をはじめ色々な栄養素を吸収しているので、鉄不足になる心配はありません。

胎児の時にお母さんからもらった鉄分は体の中に貯蔵されているので、乳児でも生後8ヶ月くらいまでは鉄不足になることはないのです。

しかしその貯蓄が底をつくと、途端に鉄欠乏症を引き起こし、注意力が持続しなかったり、少しの刺激でも激しく泣くようになったりなど、あらゆるトラブルを引き起こすようになります。

鉄は前述したようにヘモグロビンを形成するのに必要な成分ですから、鉄不足によってヘモグロビンが生成されなくなれば、必要な栄養素を脳や体に分配する事ができません。

鉄不足が進行してしまうと、体の成長がうまくできなくなりますし、脳にも大きなダメージを与えてしまうでしょう。

乳児期の鉄欠乏性貧血で多いのは母乳で育ったお子さんです。母乳だと乳児期から必要とする鉄分を賄う事ができなくなるので、離乳食によって鉄分を補う必要が出てきます。

粉ミルクの場合は母乳に比べると鉄分の吸収は良くないのですが、乳児が成長するために必要な鉄分を計算して製造されているので、粉ミルクで育った乳児が鉄欠乏性貧血を発症する確率は極めて低いのです。

幼児・学童

幼児や学童の場合も、脳や体が大きく変わっていく時期であり、それをサポートする栄養素である鉄分の補給はとても重要であることはお分かりでしょう。

「2015年版の日本人の食事摂取基準」によると、3~5歳の男子女子ともに5mg前後であるのに対し、12~14歳であれば10mg前後の鉄が必要とされており、体の成長に伴ってどんどん必要となる鉄分量が増えているのが分かります。

この時期は骨格形成がされる時期ですから、骨や筋肉の形成のために多くの血液が必要となり、多くの鉄分を摂取していくことが必要です。

またスポーツなどを通じで体を活発に動かす事が増えてきますから、より鉄分不足を回避する事が重要となります。

鉄分が不足している子供は土や氷、チョークなどを食べたがる傾向がある事も分かっています。子供の不調を見つけたら病院に相談してみてください。

毎日しっかりご飯を食べているからうちの子は鉄分不足になっていないと思う親御さんが多く、子供が元気がない状態でも貧血の検査を受けさせる人は少ないです。

むしろアレルギー症状がひどくて採血をして我が子の貧血を知るというパターンが多いので、もし子供が元気がないとか疲れやすいという症状があれば、貧血を疑ってみると良いでしょう。

思春期(思春期貧血)

前述しましたが、月経でない時は必要な鉄分の量が9mgであるのに対し、月経の時は13mgもの鉄分が必要です。

鉄分が不足してしまうと元気がないとか頭痛などの症状が出るだけでなく、集中力の低下や学力の低下を引き起こしてしまいます。

広島県立安芸高等学校で行われた調査によると、貧血によって学力低下を招いているという結果が出ています。

つまり血中ヘモグロビン値と学力偏差値には比例関係があり、血中ヘモグロビンが高い生徒ほど学力が高いということです。

我が子に頑張って欲しいと思う親御さんとしては、是非にも子供に鉄を補給してやりたいと思うところでしょう。

思春期の頃は脳や体のためにという事で、牛乳を意識的に飲ませる家庭が多いかもしれません。しかし実は牛乳の飲み過ぎが貧血を招いているという事が分かっています。

実は牛乳にはそれほど多くの鉄分が含まれておらず、吸収率も高くありません。また牛乳を飲む事でお腹が満たされてしまうので、鉄分を多く含む食品を結局食べなくなってしまいます。

牛乳の飲み過ぎには注意するようにしてあげてください。

スポーツをしている子供は「スポーツ貧血」に要注意

陸上

思春期に入ってくるとスポーツに勤しむ子供たちが増えてきます。脳や体の発達にスポーツは大変有効ですが、実はスポーツを行う事によって貧血になるケースが多発しているのです。

スポーツを行うことで多くの血液を必要とするので、血中の赤血球やヘモグロビンの数が大幅に減少してしまいます。

時々スポーツを行っている子供が気分が悪くなって倒れたり、体調が悪くなったりするのですが、これはスポーツ貧血を発症した事が原因である事が多いのです。

スポーツをしていて起こる体調不良は、実はその奥に貧血が隠れている事が多いと言われます。スポーツ貧血は日頃の心がけで防ぐ事ができますから、まずは原因と対処法を見ていきましょう。

スポーツ貧血とは?どうして起こる?

バレーボールやバスケットボール、陸上競技など、足の裏を地面に叩きつける動作が多いスポーツほど、スポーツ貧血になりやすい事が分かっています。

これは足の裏を地面に叩きつける事によって、毛細血管が破れてしまい、血中に含まれる鉄分が血管から外に出てしまう事が原因であると言われています。

また男子よりも女子の方がスポーツ貧血を起こしやすく、なんとスポーツ貧血を起こす女子は男子のそれの3倍にも上っているのです。

スポーツを行うと普通の状態よりも多くの汗を流すので、汗の中にミネラル分と一緒にヘモグロビンを排出してしまいます。尿の中にもヘモグロビンが混ざってしまって、血中のヘモグロビンの量が少ない事が分かっています。

さらに激しい運動をする場合は、消化器官から出血が起こってしまって、知らないうちに血液を失って鉄欠乏性貧血になることもあるでしょう。

スポーツ貧血を防ぐには、こまめに鉄分を補給する事が大切です。鉄のサプリメントや鉄の吸収を促進するビタミンCタンパク質などのサプリメントを併用する事が勧められています。

子供が貧血になるとあらわれる症状

チェックをしている医者

病院で貧血かどうかをチェックする際には、瞼の裏や爪の色をチェックします。

貧血になるとこれらの部位に血の気がなくなり白っぽくなるので、お子さんが貧血かどうかチェックしたいのであれば、これらの部位を見てみてください。

子供が貧血になると出てくる症状は疲れやすくなる、注意力が散漫になる、周囲に対して無関心になる、落ち着きがなくなるといったものです。

DHAやEPAは認知症予防に有効な成分であることは有名ですが、これらの栄養素が十分に働く事で、健全に脳を機能させる事ができます。

脳を活発に動かすDHAやEPAなどの栄養素が十分に働くためには鉄分が必要で、鉄欠乏性貧血になると、脳の働きが悪くなり、学力が低下してしまうのです。

子供の能力を伸ばすのに十分な鉄分を摂取できてない可能性があるので、勉強に集中できていないようであれば、貧血かどうか診断を受けてください。

余談ですが、冷たい氷を食べたくなるというのも鉄欠乏性貧血を発症している子供に多く見られる症状です。氷以外にも土やチョークなど食品ではないものを無性に食べたくなる症状が出る事があります。

鉄欠乏性貧血とこれらの症状において明確な因果関係は判明していませんが、鉄分が不足してしまう事で、脳に何らかのダメージを与えている事で、起こってしまう症状だと言われています。

子供の貧血を予防する方法

びっくりマークと医者

子供を十分に発育させるためには鉄欠乏性貧血を防ぐように毎日鉄分を多く含む食品を食べさせていく事が大切です。

鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄があり、ヘム鉄は動物性タンパク質に、非ヘム鉄は野菜や海藻類に多く含まれています。

非ヘム鉄は吸収率が5%前後であるのに対し、ヘム鉄は吸収率が15~25%もありますから、成長期の子供にはヘム鉄を多く含む食品を中心に鉄分を補給させる事が大切です。

鉄分はビタミンCなどと一緒に摂取する事で吸収率を上げる事ができるので、非ヘム鉄からも鉄分を摂取する事が重要となります。

貧血の予防には鉄の摂取が大切

鉄欠乏性貧血である場合は鉄分が不足しているわけですから、意識して鉄分を摂取していく事が貧血予防に不可欠となります。

鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があり、ヘム鉄は鉄分の外側をポルフィリン複合体という物質でカバーされているので、胃腸の粘膜を荒らす事がなく、またタンニンなどの鉄の吸収を阻害する食べ物の影響を受けにくいので、吸収率が高くなっています。

一方、非ヘム鉄はヘム鉄と違って鉄分がむき出しの状態になっているために、胃腸の粘膜を傷つけ、鉄分の吸収を阻害する物質の影響を受けやすいので、吸収率が低くなってしまいます。

鉄分不足を補うにはヘム鉄を中心とした食生活をおすすめしますが、非ヘム鉄もビタミンCを同時に摂取する事で、体内に吸収しやすいヘム鉄に変化します。

非ヘム鉄から鉄分を補給したい時はブロッコリーをはじめとするビタミンCの多い食品と合わせて摂るようにしてください。

それから動物性タンパク質は、ヘム鉄でも非ヘム鉄でも、鉄分の吸収を促進させてくれる重要な栄養素です。

残念ながら、チーズや牛乳、卵にはこの効果が期待できないので、赤みのお肉やお魚から動物性タンパク質を摂取するようにしてください。

鉄をたくさん摂れる食品厳選5つ

食品一覧

鉄をたくさん摂ることができる食品を5つ厳選して紹介していきたいと思います。

1.レバー

鉄分を補給すると聞いて、真っ先に思い浮かべるのがレバーでしょう。100gで換算していくと、鳥レバーで9mg、豚レバーで13mg、牛レバーで4mgとなっています。

2.赤身の肉

肉類の中でもジビエなどで有名な鳥獣系のお肉に鉄分が多く含まれており、例えば100gあたりで換算すると鴨肉であれば4.3mg、馬肉であれば4.3mg、鹿肉3.1mgとなっています。

3.煮干し

私たち日本人に馴染みが深い煮干しはなんと100gあたり18mgも鉄を含有しています。煮干しは佃煮にしたり、チップスにしたりして、丸ごと食べるようにすれば、余すところなく鉄分を摂取できるのでおすすめです。

4.あさりの水煮缶

あさりの水煮缶は100gあたり約29.7mgの鉄分が含まれています。生のあさりだと保存が面倒ですが、水煮であれば長期保存ができるので、鉄分が不足してきたなと思ったらいつでも摂取できるので便利です。

5.バジル

実はバジルの鉄分含有量は100gあたり驚異の120mgです。バジルのペーストを使った料理で鉄分補給をしてください。

サプリメントから鉄を摂取する場合

虫眼鏡を覗く女の子

鉄を多く含む食品を意識して食べていけば、理論上は簡単に必要な鉄分を摂取できますから、貧血はすぐに改善してしまう事になります。

しかし忙しい毎日を過ごしていると、そう簡単に鉄分を多く含む食事を用意する事は難しいでしょう。

そこでおすすめするのが鉄をサプリメント(健康食品)から摂取する方法です。サプリメントであれば、手軽にどこでも必要な鉄分を補給する事ができます。

鉄のサプリメントを検索してみると、やはり体内での吸収率が高いヘム鉄のサプリメントが多く販売されており、サプリメントを使えばベジタリアンの人でも手軽に鉄分を補給する事ができるので大変便利です。

また鉄分というとレバーのイメージが強く、レバーが苦手なお子さんの場合は飲みやすいサプリメントを活用した方が、無理なく貧血予防ができるのでおすすめです。

サプリの場合は鉄の過剰摂取に注意

料理の手間がかからず、面倒な鉄分の摂取量の計算が不要なサプリメントは、貧血予防に大きな効果があります。

現に鉄のサプリメントを利用している人の口コミを見てみると、飲み始めてすぐに「ふらふらしなくなった」とか「疲れを感じなくなった」という感想を多く見られます。

しかし鉄の過剰摂取は重篤な鉄中毒症状を引き起こすので、厚生労働省などでは鉄の過剰摂取に注意を呼びかけています。

鉄を過剰摂取すると6時間以内に嘔吐や下痢、腹痛などの症状が現れ、さらに重篤な状態になると、痙攣発作や昏睡状態になってしまうのです。

さらに症状が進むと肝不全になったり、最悪な場合は死亡したりするケースも見られます。

鉄分の摂取量は厚生労働省などで推奨量を公表していますから、自分でサプリメントを服用しようと思っている場合は、推奨量を守るようにしてください。

妊婦用のサプリメントには鉄分が多く含まれているものが多いので、体の小さい子供が服用してしまうとすぐに鉄中毒になってしまう恐れがあるので大変危険です。

子供の貧血が心配であれば、自分で判断せず必ず医師に相談するようにしてください。

さらにビタミンEやカルシウム亜鉛はどれも体にとって大切な栄養素ですが、鉄分の吸収を阻害する働きがあるので、同時に摂取するのは避けるようにましょう。

厚労省も子供の鉄不足を問題視している

厚生労働省

子供の鉄不足については厚生労働省も危惧しており、公式サイトで子供の年齢別鉄分摂取量を公表しています。

公式サイトで公表されている「2015年版の日本人食事摂取基準策定検討会」では微量ミネラルの項目の所に日本人の鉄分の摂取量について報告がなされていました。

この報告書を見てみると、やはり男性や月経のない女性に比べると、月経のある女性は月経によって鉄分の損失が大きいので、鉄剤の服用などが必要であると説いています。

国民健康・栄養調査から判断して、日々の食事から月経のある女性が必要とする鉄分を十分に摂取するのは難しいと判断しており、そのため基礎疾患の有無を医師に診断してもらって、必要な鉄補給をしていく事が望ましいとしているのです。

乳児の場合は後期に発生しやすく、特に母乳で育っている乳児の方が鉄欠乏症貧血になりやすいというデータがあるために、母乳で育てている場合も適宜乳児用脱脂粉乳を使用するべきだという考えを表しています。

食事メインで不足分は子供用サプリから!

子供の成長期は決められており、その期間に十分な栄養素を吸収できなければ、体が大きくならないばかりか、体調や脳に悪影響を及ぼしてしまいます。

いつも疲れていたり、勉強に集中できなかったりしては、楽しいはずの学校生活も辛いものに変わってしまいます。親としては子供には最大限の努力をして、元気で楽しい学校生活を送ってもらいたいものですよね。

そのために食事にはとても気をつけているかと思いますが、子供の成長期にはタンパク質やビタミン、鉄分など多くの栄養素を必要とするため、厚生労働省が指摘しているように毎日の食事では不足してしまいがちなのが現状です。

食事で補えないからと諦めることはありません。最近では安全性が高く、かつ栄養バランスが優れている子供用サプリメントが市販されています。

これらの子供用サプリメントは子供が飲みやすいように開発されたものなので、サプリを利用しているお子さんの多くは嫌がることなく簡単に栄養補給をして、元気な体や健やかな精神を手に入れています。

最近は子供の鉄分不足が問題となっており、それが慢性化して鉄欠乏性貧血を発症しているお子さんが多いです。

大切な時期にエネルギー源となる血液が不足しないよう、サプリメントで必要な栄養素を補ってあげてください。

まとめ

最近の子供は鉄不足になっている場合が多く、症状が進んで鉄欠乏性貧血を引き起こしているケースが多いということが分かりました。

鉄欠乏性貧血になってしまうと酸素を運ぶヘモグロビンが生成できなくなり、脳や体が慢性的な酸欠状態になるので大変危険です。

成長期のお子さんを持つご家庭では、特に鉄分を多く含むレバーや焼き海苔などを毎日の食事で与えるように心がけて、子供の鉄分不足を防ぐようにしてください。

鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄があり、吸収率はヘム鉄の方が高いですが、非ヘム鉄もビタミンと一緒に摂取する事で吸収率が高まりますから、偏りのない食事内容に注意してください。

さらに葉酸やビタミンB6とB12は鉄分の吸収率を高めたり、ヘモグロビンの生成やタンパク質の代謝を促すなどの働きがあるので、一緒に摂取するようにしましょう。

厚生労働省でも指摘していますが、毎日の食事では子供が必要とする鉄分やビタミンを十分に摂取できない事が分かっています。

最近は安心・安全な子供用サプリメントがありますから、それらを上手に利用して大切な成長期を十分な栄養補給で乗り切ってください。

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