ハイハイから歩けるようになったなどわかりやすい成長はいいのですが、身長や体重だとわかりづらく、ついつい他の子供と比べてしまいますよね。
「周りの子供に比べてうちの子はきちん成長しているか心配」と悩む方は多いのではないでしょうか。
また、栄養面が心配で子供に身長サプリを飲ませたいが「幼児期にも飲ませていいのだろうか」と疑問に思う方もいるでしょう。
そこで今回は幼児期(1歳~6歳)の平均身長・体重、栄養摂取状況、幼児期に身長サプリを飲んでも平気なのかについてまとめて解説していきます。
※JNFは日本ニュートリション協会のことです。
子供の成長期は一度きり!
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幼児期の平均身長はどれくらい?
まずは幼児期(1歳~6歳)の平均身長を男女別で確認してみましょう。
男子 | 女子 | |
---|---|---|
1歳 | 78.8cm | 78.7cm |
2歳 | 89.1cm | 87.3cm |
3歳 | 95.3cm | 95.2cm |
4歳 | 103.2cm | 102.3cm |
5歳 | 109.5cm | 110.7cm |
6歳 | 115.9cm | 116.3cm |
幼児期の平均身長を見てもらえばわかるとおり、この時期はまだ男の子女の子関係なく同じぐらいの身長で成長していきます。
成長している場合は成長期が来ていなければ、多少平均よりも下でも問題ありません。しかし、平均身長よりも大きく下回っている場合は低身長症を患っているかもしれません。
低身長症には「先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)」「成長ホルモン分泌不全症」「SGA性低身長症」などがあり、それぞれ原因も治療内容も変わってきます。
低身長症は早期発見、早期治療することが大切で、早期に治療を始めることができれば他の子供と同じ身長になるのは難しいかもしれませんが、それでも伸ばしてあげることはできます。
さらに詳しく、月齢別に平均身長が知りたい方は以下にまとめているので参考にしてください。
幼児期の平均体重はどれくらい?
平均身長に続いて、幼児の平均体重はどれくらいなのか確認してみましょう。この時期は身長だけでなく体重もどんどん増えていきます。
成長というと身長のことについて注目されがちですが、体重の増加も立派な成長の一つです。しっかりと平均体重を確認してみましょう。(参照:厚生労働省「第2部身体状況調査の結果」)
男子 | 女子 | |
---|---|---|
1歳 | 10.4kg | 10.0kg |
2歳 | 12.8kg | 12.1kg |
3歳 | 14.2kg | 13.8kg |
4歳 | 16.5kg | 15.8kg |
5歳 | 18.5kg | 18.2kg |
6歳 | 20.4kg | 20.4kg |
平均身長と同様に体重も男の子と女の子にとくに差はありませんでした。この時期に肥満になると大人になっても肥満になる可能性が高くなります。
とくに年長さんの肥満は大人になったとき肥満になりやすいです。思春期に肥満になると、大人になっても肥満を引き継ぐ確率は70%~80%と高くなっています。
そのため、思春期までには肥満を改善しておく必要があります。ちなみに幼児期に肥満になると大人になっても肥満を引き継ぐ確立は25%、4人に1人です。
幼児期に肥満になる原因はなに?
幼児期に肥満になる一番の原因は「生活習慣の乱れ」です。近年、ファストフードの増加による食生活の変化や、コンビニの増加によって簡単にスナック菓子が手に入る状況になっています。
また、テレビやゲーム、スマホの普及と遊び場の減少によって運動の低下も起きてきています。その結果、運動量は減り、スナック菓子などの高カロリーなものを食べることで肥満になる子供が増えてきているのです。
また、生活習慣が乱れることによって肥満だけでなく、成長にも悪影響を及ぼしてしまいます。運動や睡眠、食事の生活習慣が整うことで健全に育っていきます。
子供が肥満になってもダイエット方法などを考えるのではなくて、何が原因で生活習慣が乱れているのか見直してみましょう。
原因が判明し、改善していくことができれば自然とお子さんの体型も標準の体型になっていくはずです。
幼児期の栄養摂取状況を確認
肥満になる子供が多いと言われていますが、実際にどれだけ栄養を摂取することができているのか確認してみましょう。
どれだけ摂取しているのか知ってもらう前に、まずは厚生労働省が定める幼児期の摂取基準を確認してもらいます。
それから、その摂取基準に対してどれだけ満たすことができているのか、栄養摂取状況を確認していきましょう。
(参照:厚生労働省「日本人の食事摂取基準2015年版の概要 」)
1歳~2歳の食事摂取基準
男子 | 女子 | |
---|---|---|
カロリー | 950kcal | 900kcal |
たんぱく質 | 20g | 20g |
カルシウム | 450mg | 400mg |
3歳~5歳の食事摂取基準
男子 | 女子 | |
---|---|---|
カロリー | 1300kcal | 1250kcal |
たんぱく質 | 25g | 25g |
カルシウム | 600mg | 550mg |
6歳~7歳の食事摂取基準
男子 | 女子 | |
---|---|---|
カロリー | 1550kcal | 1450kcal |
たんぱく質 | 35g | 30g |
カルシウム | 600mg | 550mg |
1歳~6歳の栄養摂取量調査
男子 | 女子 | |
---|---|---|
カロリー | 1280kcal | 1237kcal |
たんぱく質 | 45.1g | 43.1g |
カルシウム | 421mg | 398mg |
厚生労働省の「平成28年国民健康・栄養調査結果の概要」の調査によると、1歳~6歳の子供は平均すると1日あたり上記の摂取量となっているそうです。
カロリーは食事摂取基準「1歳~7歳」の平均した数字を1200カロリー程度なので満たせていると言えるでしょう。
たんぱく質は平均しなくても、もっとも必要とする6歳~7歳の栄養摂取量を満たすことができているので問題ありません。
残念ながらカルシウムは1歳の基準から満たすことができていないことがわかりました。カルシウムを不足すると成長に影響を及ぼしてしまいます。
何よりも転んだときや何かにぶつかったときに怪我や骨折がしやすくなります。そのまま、カルシウムを不足した状態で大人になると骨粗しょう症になるかもしれません。
骨粗しょう症になると骨がもろくなり、骨折しやすくなります。そうなると成長どころではないので、予防のためにも牛乳などを飲んでカルシウムを摂る必要があります。
幼児期に身長サプリを飲ませても問題なし?
幼児期の子供に、身長サプリを飲ませることを推奨しているサイトや商品をちらほらと見かけますが、本当に大丈夫なのか心配ですよね。
はっきり言うと「身長サプリを含めたサプリには頼らないほうが良い」です。
今、身長サプリなどのサプリを子供に飲ませることがじわじわと広がってきています。アメリカなどの海外では一般的で、実際に日本でも子供にサプリを与えている親は約10%ほどいると予測されます。
しかし、広がってきても幼児期に飲ませるのはあまりおすすめできません。実際に「国立健康・栄養研究所情報センター」でも注意を促しています。
そもそも身長サプリとは健康食品です。つまり、食品なので医薬品とは違い、副作用がでることはほとんどありません。
食品だと聞くと安全そうに見えますが、普通の食品とは違って特定の成分が濃縮されています。そのため、幼児期だと過剰摂取になるかもしれません。
幼児期の頃からサプリに頼っていると栄養バランスが良くなったとしても、好き嫌いが激しくなり、味覚や嗅覚が身につかなくなります。
また、サプリは医薬品ではないので販売会社によっては徹底した品質管理が行われていないこともあります。
このことから、基本的には身長サプリに頼らず食生活などを変えていくことが大切です。牛乳を毎日1本飲むなどが健全です。
幼児期の子供におすすめの身長サプリはある?
幼児期には身長サプリよりも食生活の改善がおすすめですが、家庭の事情から正直難しい人もいるでしょう。
その場合は「アスミール」がおすすめです。
この商品は粉末タイプで小さいお子さんが喉につまらすこともなく、しっかりと必要な栄養を満たせます。
幼児期に身長サプリに過度に頼りすぎるのはよくないので、飲ませるとしても通常の半分ぐらいか、少し薄めたものをあげましょう。
そうすれば、過剰摂取の心配もありませんし金銭面でも少し余裕ができます。子供が成長して小学生、中学生になったら身長サプリの量を普通に戻していいと思います。
飲ませるならアレルギーに注意が必要です!
アレルギーは実は0歳児をピークに年齢を重ねるごとに発症者数が減っていきます。そのため幼児期の1歳~6歳はアレルギーが発症しやすい時期といえます。
「食物アレルギー診療ガイドライン2012ダイジェスト版」によると1歳~6歳のアレルギーの原因として多いのが「鶏卵」でした。その次に多いのが牛乳です。
おすすめした「AFCキッズサプリ(mitete)」にはアレルギー表示しなければならない”乳成分”と”大豆レシチン”が入っています。
そのため、アレルギーが出やすい時期に飲ませるので、一度専門家に相談するか決めてから購入することをおすすめします。
まとめ
以上、幼児期の平均身長や体重、栄養摂取状況、身長サプリは平気かについて解説しました。
1歳~6歳までの幼児期は身長がグングン伸びていきます。このときに食事や睡眠、運動の生活習慣が乱れていると伸びが悪くなる可能性があります。
もし、改善をしても一向に伸びず、平均身長よりも大きく下回っている場合は低身長症の可能性があるので注意してください。
低身長症は早めに発見し、治療を開始することができれば他の子供と変わらないぐらい成長することに期待できます。
注意しなければいけないことは身長以外にもあります。まず1つ目が体重です。幼児期に肥満になって成長期を迎えると大人になっても肥満のままになる可能性があります。
また、肥満になると体は成長ホルモンの分泌量が悪くなり、早く大人になろうとするのです。その結果、成長期が早く終わり、最終身長が低くなってしまいます。
もう一つ注意して欲しいのが「身長サプリなどのサプリを飲むこと」です。ただ、新生児や乳児に身長サプリを飲ませるのはおすすめできません。
新生児や乳児は味覚などの感覚が身につけていく時期で、その時期にサプリを飲み始めると好き嫌いが激しくなったり、食に対して興味がなくなる可能性があります。
また、幼児期向けの身長サプリが販売されていますが、新生児や乳児に対する安全性や有効性はほとんど検証されていません。
とはいえ、仕事が忙しい、料理が苦手、本当に栄養が足りているか心配といった方もいるでしょう。お子さんが2歳以上であれば飲んでも問題ないでしょう。
ただ、以下の4つには注意してから購入しましょう。
- 飲ませる量を少し減らす(規定量より薄める)
- アレルギーに注意する(専門家に相談する)
- 対象年齢を把握する
- 錠剤タイプはのどに詰まらないように注意する
幼児期は錠剤タイプでは粉末タイプがおすすめです。以下に幼児期におすすめの身長サプリをまとめています。