身長サプリを購入するにあたって、「人工甘味料」について多くの人が気になると思います。
人工甘味料について調べてみると「危険」「毒」など物騒な言葉がたくさん出てきます。子供に飲ませるものとして、これは不安ですよね。
「本当に飲ませてもよいのだろうか」と悩む方も多いはずです。そこで今回は安心して飲んでいただけるように、本当に人工甘味料は危険なのか、なぜ企業使用するのかなど解説していきます。
甘味料とは?
甘味料とは文字通り、その食品に対して甘みを加えるための成分です。砂糖の替わりに使われることが多く、糖尿病でも安心して食べられる、肥満対策として低カロリーにする、虫歯にならないようにするために使われます。
甘味料というと天然か人工に分けられるイメージですが、実はその前に「糖質系甘味料」と「非糖質系甘味料」の2種類に分けられるのです。
糖質系甘味料とは
糖質系甘味料は以下のように分類されます。
- 砂糖
- でん粉由来の糖
- 糖アルコール
- その他の糖
でん粉由来の糖だとブドウ糖や麦芽糖などよく使われます。糖アルコールだとガムでよく使われるキシリトールが、そのうちの一種です。その他の糖にはフラクトオリゴ糖やガラクトオリゴ糖がよく使われます。
誤解が生まれやすい砂糖
砂糖は「甘味料が含まれていないと書いていたのに砂糖が含まれていた!」といった問題が度々起こります。実際に国民生活センターにあったお問い合わせは以下になります。
「甘味料を使っていないという表示があったのに、砂糖が入っていました。表示に問題はないのですか。」
このお問い合わせに対して、国民生活生活センターは以下のように答えています。
「加工食品の成分表示において砂糖は原材料、甘味料は食品添加物として表示され分けられます。そのため、甘味料を使わなくとも砂糖を使うことはありえる」
このように砂糖は原材料、甘味料は添加物と表示されて分けられます。甘味料が含まれていなくても原料として砂糖が使われていることがあるので原材料の確認はしておきましょう。
非糖質系甘味料とは?
非糖質系甘味料に天然甘味料と人工または合成甘味料として分けられるのです。天然甘味料だとステビアなどがよく使われます。
人工甘味料ではアステルパームやアセルスファリウム、スクラロースなどがよく使われています。これらがよく問題視され、危険だといわれているのです。
人工甘味料の特徴とメリット
そもそも人工甘味料とはどういうものか知っていますか。恐らく多くの人は「危険」「化学合成されたもの」といった漠然としたもので知っている人は多くないでしょう。
そこで、人工甘味料とはどのようなものなのか、頻繁に見かける「アスパルテーム・スクラロース・アセスルファムK」の3つを解説していきます。
アスパルテーム
アスパルテームとは2種類のアミノ酸を結合させて作られるもので、アメリカではじめて開発されました。
甘さは砂糖のおよそ200倍でありながら、カロリーは砂糖と比較して低カロリーになっています。甘味料の中でも苦味がなく、後味がスッキリしているのが特徴です。
砂糖よりも甘いうえに、アミノ酸から作られているので虫歯の原因である歯垢が形成されないメリットがあります。
スクラロース
スクラロースは砂糖を原料とした甘味料で、砂糖の原子を置換することでスクラロースが生成されます。英国ではじめて開発されました。
スクラロースの甘さは砂糖のおよそ600倍といわれ、さらにカロリーは1gあたり0kcalという凄さです。
砂糖が原料のため味は砂糖に近く、熱に強く水に溶けやすい性質をもっています。砂糖と違うのは虫歯になりににくさがあることです。
アセスルファムK
アセスルファムKは他の2つとは違い少し難しいのですが、ジケテンと呼ばれる酢酸由来のものとスルファミン酸を合成させたあと、三酸化硫黄を反応させて、水酸化カリウムで中和し、結晶化させたものです。
甘さは砂糖の200倍ほどで、カロリーは1gあたり0kcalです。甘みを早く感じることができるのですが、苦味が出ることもあります。
アスパルテームなど別の甘味料と組み合わせることで、砂糖に近い味を出すことが出来ます。
身長サプリの甘味料は危険性あり?
身長サプリに含まれている甘味料は商品によって色々なものが使われているので、特定の甘味料だけが使われているわけではありません。
たとえば、ある身長サプリではスクラロースが使われています。他の身長サプリでは乳糖加糖オリゴ糖といったように種類がバラバラです。
そのため、どれが危険な甘味料なのか自分で見極めて判断をしないといけません。ただ、原材料を見ても種類が多すぎてどれが甘味料かどうかわかりにくいものもありますよね。
甘味料について調べてみても「スクラロースは危険!」といったように特定の甘味料しか注意を促していませんから「それ以外はどうなの?」って気になる方もいるでしょう。
甘味料は危険ではなく安全!?
私は厚生労働省が認定した甘味料は基本的にすべて安全だと考えています。※甘味料の数は多く、すべて書ききれませんので「添加物一般の使用基準」←こちらから調べてみてください。
国の機関は添加物の安全性はどれくらいなのか、どれくらい摂取すると危険なのか試験を行い、生涯摂取しても問題のない量を1日の許容量として設定します。
また、人工甘味料は医薬品などにも使われています。子供の風邪薬で甘いものがありますよね。その甘さは人工甘味料かもしれません。
子供でも飲みやすくするため人工甘味料が使われている風邪薬はあります。もし、添加物が嫌いという方は医薬品も飲めないということになります。
また、体に害があるのであれば大問題になりますので、国の機関も安全か慎重に検討をしているはずです。このことから甘味料による危険は気にしないでいいでしょう。
人工甘味料が及ぼす危険性
「甘味料は基本的に安全」だと説明をしましたが、「国が安全だと認めたから」と言われても正直納得できていない方もいると思います。
人工甘味料について調べてみると、「成長の遅れ」「腫瘍」「脳障害」「神経毒作用」などたくさんの怖い症状がでてきますよね。
一部の症状ではラットの実験で結果が出たというのもあります。ただ、ラットによる実験やモルモットによる実験は大切ですが、これらと人間は構造が全く違います。
たとえば犬と猫ですが、見た目は四速歩行など似ているところがありますが、実は犬は元々肉食から雑食に進化しています。
猫は肉食動物のままで生きています。同じように見えますが、犬と猫に穀物を与えると犬は雑食なので時間をかけて消化しますが、猫は肉食なので量次第では消化不良を起こすのです。
このように似た体型であっても食べ物次第で結果は変わってきます。つまり、ラットでそのような症状が出たからといって人間に現れるとは限らないのです。
実際に過去の研究結果などを調べても、人工甘味料によって上記の症状を根拠にできるものは見つかっていません。
一度よくチェックしてみてください。ほとんどがラットか根拠がない、もしくは議論されている程度のどれかだと思います。
もし、人間に悪影響を及ぼすのであれば国も早々に使用を禁止するはずです。それをしないということは、まだ害を及ぼす科学的根拠がないと判断できます。
被害窓外1000億円以上のチクロ騒動(人工甘味料)
害があっても利益のために隠すんじゃないの?と思う方もいるかもしれません。実は過去に一度チクロ騒動というものがおきていたのです。
過去にチクロという人工甘味料が使われていたのですが、発がん性があるからと使用禁止にしたことがあるのです。
使用禁止によって及んだ被害総額は1000億円以上とも言われ、会社もいくつか倒産したといわれています。
その後の研究で発がん性はないと判明しましたが現在も使用を禁止されています。このように損益が莫大になったとしても、社会的に問題になることに変わりはありません。
なぜ身長サプリに甘味料が使われているの?
「危険だと判断している方」と「安全だと判断している国」と色々意見がバラバラな人工甘味料ですが、なぜ企業はこの評判を下げてしまう恐れのあるものを使うのでしょうか。
「平成27年度甘味料の需要実態調査の概要~人工甘味料(アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース)~」によると人工甘味料によって理由が少し違うのですが、もっとも多い理由が「カロリー低減のため」でした。
カロリーを低減するためにも企業は人工甘味料を使っているとのことです。子供の身長を伸ばすためには体重を気をつけないといけないのでカロリーは大切です。
肥満になってしまうと成長期を早く迎え、早く終えてしまいます。そのため、身長サプリを飲むときはカロリーを気にしないといけません。
このことを考えると身長サプリに人工甘味料が使われているのはメリットとも受け取ることができます。また、それ以外にも虫歯になりにくいなどのメリットもあります。
ただ、どうしても人工甘味料に対して不安を抱く方もいるでしょう。それは仕方のないことです。人工甘味料による症状を見てると、もしものこと考えても仕方ありません。
まとめ
以上、甘味料の安全性、危険性などについて解説をしました。人工甘味料と聞くと危険だというイメージが大きいと思いますが、実は種類によっては「カロリーが低い」「虫歯になりにくい」といったメリットがあったのです。
人工甘味料は医薬品などにも使われ、国が安全だと認めているので私は安全だと考えています。
ただ、ラットの実験などで症状が出ているのも事実なので、これは意見が分かれても仕方がないことです。
もし、不安だと思う方は素直に添加物の量が少ない身長サプリを考えましょう。安全性について納得していただけた方はお子さんにあった身長サプリを選んであげてください。