子供の成長豆知識

意外と知らない!子供の身長が止まったサインや証拠のポイントを伝授

車と足

個人差はありますが、小学校高学年ごろから思春期は始まり、それ以降、大人の心と体に徐々に変化していきます。

その代表的な変化が身長の大きな伸びですが、思春期の始まりには大きな個人差があるため、周囲の子どもと比べてわが子の成長を不安に思うこともあるでしょう。

今の時代、外見の違いで人の価値や優劣を決めることなどナンセンスですが、人より目立って背が低いのはコンプレックスになってしまいがちです。そんな子どもの体の変化について、親としてどのようなサポートができるのか考えておくことが大切です。

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最も身長が伸びるピークは「成長スパート期」

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人間には、身長が特に伸びるピークとなる時期が人生に2回あります。1回目は生まれてすぐから満1歳ごろまでです。この時期には身長が1.5倍ほども伸びるので、人生で最も身長が伸びるピークと言ってよいでしょう。

その次に身長が伸びるピークと言ってよい時期が思春期です。それまでも子どもは身長・体重ともに順調に成長するものですが、思春期でそれまで以上に一気に身長が伸びるため、この時期を「成長スパート期」とも呼びます。

思春期、つまり成長スパート期の始まりがいつ訪れるかは子どもによってかなり違いがありますが、男の子は13歳ごろ、女の子は11歳ごろというのが一般的です。

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思春期が早い子ならそれより2年以上早く身長の伸びるピークの時期を迎えますし、遅い子だとやはり2年ほど始まりが遅くなることもあります。つまり、男の子は11~15歳、女の子は9~13歳が成長スパート期と言えるでしょう。

生まれてから1歳までの最初のピークを過ぎると、その後は年間5~6センチずつぐらいで身長が伸びていく子が多いですが、成長スパート期には1年で10センチ以上伸びる子も珍しくありません。

成長スパート期は男女や個人差がある

身長を測る子供

先ほども述べたように、成長スパート期の開始は子どもによって大きく異なります。一般的には女の子の方が男の子より早く、早い子なら9歳ごろから身長が急に伸びることもあるでしょう。

逆に、男の子で遅い子なら、それまでほかの子より身長が低かったのが、15歳ごろになって一気に逆転することもあるというわけです。

成長スパート期の開始時期は子どもによってバラバラですので、成長の早い子と遅い子では1年で十数センチも身長差が付くことがあります。

それまで同じぐらいの体格だった友達とも大きな体格差が生まれるので、自分だけ背が低いとコンプレックスを感じやすい時期です。

逆に、成長の早い子でも、特に女の子なら自分だけ背が高くなったことをコンプレックスに感じることも少なくありません。

ただ、成長期は誰にも訪れるものであり、その開始時期も終わりの時期も、その間にどれだけ身長が伸びるかなども、子どもによってまったく違います。それは個性の一つであってコンプレックスを抱く必要などまったくありません。

わが子が自分の体にコンプレックスを抱いているようなら、親はそのことをしっかり教えることが大切です。

身長の伸びが止まるサインって?止まる目安や証拠はある?

思春期、つまり成長スパート期には、子どもの身長が一気に伸びると説明しました。しかし、当然いつまでも伸び続けるわけではありません。誰でもいつかは必ず身長の伸びがストップする時期が訪れます。

ただ、成長スパート期の開始時期が子どもによって大きな違いがあるように、その終わる時期にも大きな違いがあり、一概に何歳を過ぎたら身長が伸びなくなるとは言えません。

ほかの子より早くストップする子もいますし、高校生になっても身長が伸び続ける子もいます。では、身長の伸びが止まる明確なサインはあるのでしょうか。体の変化から成長スパート期の終わりの目安を見ていきましょう。

思春期の第二次性徴が訪れる

子供が飛ぶ

思春期のことを第二次性徴期とも言いますが、文字通り男女の性の特徴が表れる時期です。第一次性徴とは、男の子は陰茎や陰嚢、女の子なら卵巣や子宮などのお母さんのお腹の中ですでに表れている男女の器官の違いです。

第二次性徴期には、それだけでなく体のいろんな部位に変化が表れます。男の子なら精巣、女の子なら卵巣から性ホルモンが分泌されて、性別ごとの体つきの特徴が表れるのが第二次性徴ですが、それが始まるのは思春期も後期のことです。

思春期は約5年続くとされますが、そのスタートから2~3年後に男女の体つきの違いが表れ始めます。

男の子なら髭が生えたり喉仏が出たり、女の子なら胸が膨らみ始めたり初潮が来たりといった身体的特徴が表れますが、こうした男女の特徴がはっきり出てくるとそろそろ身長がストップする時期です。

すぐにストップするわけではありませんが、ピーク時に比べると身長の伸びが徐々に緩やかになっていきます。

男子の身体的変化

本を読む男の子

男子の身体的変化の表れ方には、個人差はあるもののだいたい決まった順番があります。最初に変化が表れるのが性器です。陰茎や陰嚢が大きくなるとともに、陰毛も生えてきます。

陰毛が生えるころにはわき毛なども見られるようになり、徐々にすね毛や髭など全体的に体毛が濃くなっていくでしょう。性器が成長して体毛が濃くなってくるころには、最初の射精を体験します。

12~13歳ごろからは喉仏が目立ち始め、それとともに声変わりも始まります。それまで女の子と変わらない高い声の子でも1オクターブぐらい音域が下がるのがふつうです。

最後の変化は骨格や筋肉の発達です。子どもの平板な体つきだったのが、男っぽいがっちりごつごつとした体になっていきます。

女子の身体的変化

お腹を押さえる女の子

思春期の始まりは女子の方が男子より早いのが一般的ですが、そのため体の変化も早く表れる子が多いです。早い子なら10歳前ぐらいで表れ始めます。性ホルモンが分泌され、子どもを産める体に変化していき、その前後で初潮を迎えます。

体の変化はまず胸の膨らみから表れます。乳腺や乳管などが発達してきた証拠であり、それらの器官を守るように胸に脂肪が付いていきます。

胸が膨らみ始めると、それ以外の部分も徐々に丸みを帯びていき、骨盤が発達してお尻も大きくなるでしょう。お腹との差でくびれが目立つようにもなります。体つきが丸くなってきたら陰毛やわき毛なども生え始める時期です。

最初は産毛のような柔らかい毛ですが、徐々に長くなり縮れて剛毛になっていきます。陰部の方が先に生え始めるのが一般的です。

身長が止まる証拠となる「骨端線」の閉鎖

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骨端線とは?骨端線が閉じると身長は伸びない

第二次性徴期が終わると身長の伸びが止まるとされていますが、それには理由があります。子どもの骨には、骨端線という軟骨のような組織で構成される部分が、骨の本体の両端にあります。

この骨端線を構成する骨端軟骨という組織には、骨芽細胞という新しい骨を作るための細胞と、破骨細胞という古い骨の分解・吸収に作用する細胞が存在します。

第二次性徴期にはこれら骨端軟骨の細胞が活発に働くため、軟骨部分の組織が徐々に増殖していき、やがて硬い骨に変化していきます。これによって、骨端線に沿って骨が大きく伸びていくのです。

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成長期が進み、どんどん軟骨部分が硬い骨へと変化していくと、やがて骨端線はなくなってしまいます。つまり、完全に硬い骨へと変わってしまい、骨端線が閉じたというわけです。

成長期の子どもをレントゲン撮影すると、白く写る骨と骨との間に黒く写る骨端線が確認できますが、骨端線の軟骨組織がすべて硬い骨に代わると骨端線がなくなるため、レントゲン写真にも白い骨しか写らなくなります。

つまり、骨端線がレントゲンで確認できるうちは身長が伸びることが期待できますが、それが確認できなくなったら身長の伸びが完全にストップしたということです。

身長が伸びる可能性はレントゲンで骨端線を確認すればわかる

レントゲン

骨端線が確認できるうちは身長が伸びる可能性が残っていることがわかりましたが、では、骨端線を確認する方法には何があるのでしょうか。残念ながら自力では骨端線の有無は確認できません。

体の内部のことですのでレントゲン撮影でしか確認できないと考えてよいでしょう。つまり、病院に行ってレントゲン写真を撮ってもらうことが唯一の確認方法です。子どもが15歳までなら小児科で確認してもらいましょう。

低身長が心配なら小児科医に相談するのがいちばんですし、骨端線だけでなく成長ホルモンや別の問題の可能性についても調べてもらえるからです。

小児科を受診できるのは15歳までですので、それを過ぎている場合は整形外科でレントゲン撮影をしてもらうことになります。

骨端線の閉鎖は正常なことですので、その有無を確認したいというだけではレントゲン撮影してもらえないこともあります。

思春期が早く来ると身長も止まるのが早い

公園にいる高校生

思春期になると、精巣や卵巣から性ホルモンが分泌されるようになります。このおかげで、男子は筋肉が付いて大人の男性の体つきに近づき、女子は胸が膨らむなど体が丸みを帯びて大人の女性の体つきになります。

その後、大人の体つきが完成すると思春期も終わりです。思春期の始まりには個人差がありますが、実は思春期の到来が早い人ほど身長の伸びがストップするのも早いというデータがあるのです。

その理由は上に挙げた性ホルモンにあります。思春期の子どもの骨は、両端に骨端線という軟骨組織があることはお伝えしました。

この軟骨組織で働くのが新しい骨を作る骨芽細胞ですが、性ホルモンによってこの細胞の分裂が止まり、軟骨部分が硬い骨に変化してしまうのです。

思春期の開始により成人身長が決まる

身長計

思春期は成長スパート期とも言うように、男の子も女の子も一気に身長が伸びる時期です。思春期はおよそ5年間続きますが、この間に伸びる子どもなら男の子で30センチ、女の子で25センチほども身長が伸びます。

しかし、もちろん大人になった時みんなが同じような身長になるわけではありません。成人男性でも身長が150センチ台など低い人はいますが、そういう人はたいてい早くに思春期を迎えています。

早く思春期が始まるということは、骨端線が固まって大人の骨になるのも早いということです。骨が固まってしまうと身長は伸びませんから、思春期の開始時点の身長が低いと、成長スパートで20~30センチ伸びたとしても低身長になってしまうのです。

低身長がある場合、肥満がある場合など健康であっても男の子で25cm以下、女の子では20cm以下になることがあります。 そのような場合男の出125cmの時に思春期が始まれば、良くて成人身長は150~155cmになるのです。

逆に、身長の高い人は思春期の始まりも人より遅いことが多いです。たとえば15歳に思春期を迎えた男子なら、11~12歳で思春期を迎えた子より開始時点の身長が高いわけですから、成長スパートでさらに伸びて高身長になります。

思春期(思春期)が遅れてくる子は身長が伸びる可能性が高い

家族

思春期の長さは個人差も多少ありますが、およそ5年間続きます。その間に身長が急激に伸びる成長スパート期がありますが、いくら身長が伸びると言っても伸び幅はだいたい決まっているものです。

伸びたとしても男子で30センチ、女性で25センチ程度でしょう。思春期を早く迎えた子どもは、性ホルモンの影響によって骨端線の軟骨細胞が固まるのも早く、身長の伸びがストップするのも早いということは前述した通りです。

逆に、思春期の始まるのが遅い子どもは骨端線が閉じるのも人より遅くなります。

思春期を迎えると性ホルモンの影響で背は良く伸びるがそれ以降、徐々に停滞していくという。これは、性ホルモンには骨の末端にある軟骨細胞の分裂を止めて固めてしまう作用があるためなのだ。従って、背を伸ばすためには思春期の到来を遅らせて背が伸びる機関を長くすることが大切なのだ。

10歳前後で思春期を迎えた男の子は、その時点の身長も130センチ台が一般的ですから、そこからたとえ30センチ伸びたとしても最終的な身長は160センチ台止まりです。

逆に、13歳でようやく思春期が始まった男の子は、その時点ですでに身長が150センチ以上あるとすると、伸びが止まるまでに身長が180センチ以上になることも少なくありません。

女の子の場合も同じで、初潮を迎える年齢によって身長の伸びがストップする時期も変わってきます。14歳を過ぎて初潮を迎えた女性など、170センチ以上の高身長になるケースも珍しくないほどです。

思春期を迎えてからの身長の伸びについて

第一次性徴を過ぎると、思春期が始まるまではだいたい年に5~7センチぐらいのペースで身長が伸びていきます。ところが、10歳前後で年間に伸びる身長は5センチ程度と、それまでと比べるとやや伸びが悪くなります。

思春期が始まるとまたよく伸びるようになるので、急激に成長しているような印象を受けます。思春期の長さはだいたい5年ほどですから、11歳で始まったとすると16歳には思春期が終わると同時に身長の伸びもストップする計算です。

その間、最初の2年に年8~10センチほど伸び、残りの3年でペースが落ちるため、男の子で平均25センチ、よく伸びて30センチほどの伸び幅になります。

女の子の場合、男の子の平均25センチより伸び幅が小さく、平均22センチ程度です。男の子との差はわずかに見えますが、この差は女の子の方が思春期を迎えるのが1年ほど早いからと考えられます。

両親の身長から最終身長を予測する方法

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子どもの最終身長を予測するには、一般に両親の身長を使った計算式が用いられます。その計算式とは、男子の最終身長=(父親の身長+母親の身長+13)÷2、女子の最終身長=(父親の身長+母親の身長-13)÷2です。

これに当てはめると、170センチの父親と164センチの母親を持つ女の子なら、最終的に160.5センチになると予測できます。

実際に上の式で計算してみると、自分の身長とほぼ合う結果となる人も多いことでしょう。この通りだとすると、子どもの身長は両親の遺伝でほぼ決まってしまうような印象を受けます。

ところが、実際はこの予測身長よりはるかに高い身長に育っている人が数多くいます。バレーボール選手などスポーツ選手にはそういう例外が多いです。

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なぜ予測身長に当てはまらない人がいるかと言うと、親の遺伝のみで最終身長が決まるわけではないということが考えられます。

遺伝だけじゃない!成長期(思春期)を迎えるまでの生活習慣で最終身長は変わる

遊ぶ子供

最終身長を決めるのは遺伝だけではありません。それよりも生活環境が大きな影響を与えます。具体的には食事、運動、睡眠の3つです。

まず食事では、身長を伸ばすにはカルシウムが良いとよく言われますが、実はたんぱく質の方が重要です。身長が伸びるのは、骨の両端の骨端線の軟骨細胞が分裂して新しい骨を作るからというのはお伝えしました。

その軟骨細胞の原料がたんぱく質です。カルシウムは強い骨を作るのに大切ですが、たんぱく質こそが骨を伸ばすのに役立っています。

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次に運動ですが、身長を伸ばすにはバレーボールなどジャンプするスポーツが良いと言われます。ところが、ジャンプだけでなく全身を刺激する運動を満遍なくやる方が、骨の成長はよく促されるのです。

子どものうちは特定のスポーツに打ち込むより、外遊びなど昔ながらの遊びで全身をしっかり動かしましょう。

最後に睡眠です。睡眠中には成長ホルモンの分泌が活発になりますが、この成長ホルモンによって骨の軟骨細胞の増殖が促されるのです。

できれば小学生で10時間以上、中学生でも9時間以上の睡眠時間を確保することが身長を伸ばすには良いとされています。

まとめ

車と足

子どもの身長が最もよく伸びる時期が思春期、別名、成長スパート期です。この期間は約5年続きますが、この間にいくら身長が伸びるかで最終的な身長が決まります。

身長に個人差があるのは、思春期の開始時期に差があるからです。思春期には、骨の両端にある骨端線という軟骨細胞の分裂・増殖が活発になりますが、このために新しい骨ができて骨が伸びていきます。

また、思春期は第二次性徴期とも言われるように、男女の性の特徴が表れて大人の体に変化していく時期です。男女の身体的変化は性ホルモンの分泌が関係していますが、このホルモンには軟骨細胞の分裂を止めて骨を固める働きもあります。

大人の男女の体つきが完成するころ、つまり思春期の終わりには骨も固まり、それ以上身長が伸びなくなるのです。

思春期の身長の伸び幅はだいたい決まっているため、低年齢の身長の低い段階で思春期が始まると、そこから成長スパートで伸びても最終身長は低くなってしまいます。

逆に、身長がある程度伸びた中学生などで遅い思春期を迎える子は、そこからの伸びが加算されるため最終身長も高くなりやすいです。

最終身長を決める要素は遺伝だけではありません。食事、運動、睡眠という生活習慣の方が大切です。たんぱく質をしっかり摂取し、全身をよく動かし、たっぷり睡眠を取ることが、子どもの身長を伸ばすのに最も大切なことだと言えるでしょう。

勉強をする子供

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